いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

縁は異でなお味なもの秋深し

1,399歩。

釣り(内浦重須6:00→7:00)。小潮(干潮7:20・20:46、満潮0:36・14:33)。堤防北端。エギ3号ピンク。釣果0。

堤防には誰もいなかった。引き潮で岸から沖へ向かってカモメの羽毛が流れていく。前回と同じ堤防北端に竿ケースを置き足元を見ると、海面近くを数種類の小魚の群れが行ったり来たりしていた。

ケースから竿を出してエギを取り付けようとしたら、コンクリートの側面にイカの吐いた墨の跡を見つけた。やはりこの場所でアオリイカが釣れるのだ。よっしゃと気合いを入れてエギングを繰り返す。しかし反応はまったくなし。10投したあたりで別の釣り人がやってきた。私と同じくらいの年回りだろうか。目が合って、おはようございますと挨拶する。遠慮がちに横目でちらちら見たら投げウキをセットしていた。餌はオキアミらしい。クロダイ狙いと見たがどうだろう。

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1時間ほどエギングして竿を仕舞う。アオリイカのシーズンはこれからだが、そろそろシーズンに向けて防寒対策も必要だなあ。

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あやめ湯(17:27)3→5人。私が湯舟に浸かっていると、今日の湯は熱いかねと言いながら風呂場に入ってくる人がいた。その人と入れ替わるように上がった人の全身が真っ赤だったから、それを見て訊いたのらしい。いえ、私にはちょうどいいですけど、と言いながら体の向きを変えてその人を見たら、前にどこかで見たことがある人だと思った。

丹波哲郎似のその人と、いつ、どこで会ったか思い出せないでいると、そこへマイ桶氏が入ってきた。手に持っている桶と風呂椅子が新品で、風呂椅子の脚に手書きの名前が見えた。それでマイ桶氏の苗字が分かった。おや、新品ですねと声をかけたら、あちこち探してやっと見つけただよと嬉しそうに言っていた。そのマイ桶氏に丹波哲郎氏が、畳と桶は新しいほどいいって言うからよ、なあ◯◯さんと親しげに名を呼んだのを聞いて、マイ桶氏が畳屋さんだということが分かった。

そこでようやく思い出した。丹波哲郎氏は、2年前に材木を運んでもらった材木屋の会長さんだった。その節はお世話になりましたと改めて言ったが、会長さんは私のことを思い出せないようだった。お宅さんお名前はと訊かれ、どこそこの誰々ですと名乗ると◯川と聞き間違えられた。いえ◯◯ですともう一度言ったので、たぶん私の名をマイ桶氏にも知られた。

知られて悪いことは何もない。むしろ親しみの度合いが増したようで嬉しい。

さらにそこへ米朝氏がやってきた。私の素性が知れたこともあってか、会長さんは気さくに、この人は大工さんでと私に紹介してくれた。これで米朝氏が大工さんだと知れた。材木屋さん、大工さん、畳屋さんにぼろ家の私が囲まれて、今後修繕を頼むんだったらこの人たちしかいないと思ったことだった。男女の縁ではないけれど、ほんと、縁は異なもの味なもの、ですね。(あ)