いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

何もかも燃えてし秋の富士夕焼け

1,039歩。

あやめ湯(17:13)3→5人。三役どなたにも会わず。

写真は、床屋の本棚にあった富士山の写真集。

店に入ると息子さんがお客さんにドライヤーを当てていた。少々お待ちくださいと言われ、今ドライヤーの段階だからすぐだなと思って、本棚に見つけた富士山の写真集を立ちながらぺらぺら繰っていた。すると、そこへ奥からお母さんが出てきて、いらっしゃいと声をかけながら私の方へ寄って来た。

今年4月に初めてこの床屋に入ったときは、このお母さんに散髪してもらった。その後6月、8月と二カ月おきに店に行ったが、散髪してくれたのは二回とも息子さんの方だった。6月のときはお母さんは私の隣の台で小学生の頭を刈っていたのだったが、私のことを覚えていてくれてびっくりした。8月のときは店に出ていたのは息子さんだけだった。だから、たぶん私のことは覚えていないだろうと思っていたが、ちゃんと覚えていますよといったふうに声をかけられて嬉しかった。

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その写真を撮った方、アマチュアの方なんですけど、村川さんとおっしゃってうちのお客さんなんですよ。前は日本競輪学校の先生をしてらしてすぐそこに住んでたんだけど、今は宗光寺の方に引っ越されましてね、俳優の中村敦夫さんとも交友があったらしく、よくお家に遊びに来ていたとおっしゃってました。ねっ、きれいでしょう? この写真は国際環境なんとかのポスターにもなった写真で…(って、知らぬ間に顔を近づけて)ページを繰るごとに説明が入る。

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あっ、あった。達磨山から見た富士山。夕焼け雲がきれいですねえ。これ、本当にアマチュアの方なんですか? 信じられないなあ。達磨山からの富士山を私も見てみたいと思っているんですよ。達磨山だけじゃなく、できればいろんなところから富士山を見てみたい。そうそう、この前富士山に笠雲がかかっていましたよ。(あ、それ、私も見た)。富士山だけでなく富士山にかかる雲も含めていろんな表情を見せてくれますよね。(はい、お待たせしました、どうぞこちらへ)。

私が散髪してしているところへお客さんが入って来た。混んでるならまた出直すよと言うお客さんは近所の知り合いのようで、お母さんはその人を苗字で呼んでいた。今(息子は)食事をしていますのでもう少しお待ちくださいとお母さんは私の髪をシャンプーしながら言う。そうよ、何たって飯食わなきゃしょうがねえとお客さん。待つ気配である。時計は午後2時を過ぎていた。息子さんは奥で遅い昼食を摂っていたようでカレーの匂いがした。

いいなあ、このほんわかした雰囲気。あやめ湯の床屋バージョンといった感じだ。この雰囲気を味わったらもう他の床屋へは行けませんね。(あ)

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