いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

鰯雲無とはいかなるものなるぞ

7,045歩。

今日は火曜日で、4、5、6校時に授業が入っている。他に仕事のない私は、火曜の午前中はすることがなく暇である。暇だが家にじっとしているのもつまらないので、8時前には捨てるゴミ袋をぶら下げて家を出ることにしている。

田京8:14発の修善寺行きに乗れば1校時が始まる前に学校に着く。この電車には生徒は乗らない。一本前の7:59発にみんな乗る。8時半からの朝のホームルームに間に合うためには、この電車に乗らないといけないから。そしてこの電車は三島7:34発の電車で、月曜に私が辻堂6:12発の沼津行きに乗って三島で乗り換えるときの電車である。下り修善寺行きでいちばん混む電車である。

たった15分遅らせれば、電車の乗客はたちどころにまばらになる。あの混み様はなんだったんだの世界になる。月とすっぽん。アマゾン川と天の川(例えがよく分かりませんね。実は先日の「あづま下り」の授業で、旅の最後にたどりついた川は何という川でしょうと訊いたら、この二つの川の名が出てきたのです)。私はわざわざ混む電車に乗る必要のない身ゆえ、火曜はいつもがらがらに空く8:14発に乗る。

4校時に間に合うように出勤すればいいのに、なぜそんな早くに出かけるか。それは取りも直さず、自由に使える教材研究室があり、そこに豊富な教材資料と各種辞書が揃っているからである。

職員室には研究室の鍵を取りに行くときと返すときしか入らない。普通教科の場合、研究室は大抵二つの科で共有するのが一般的だ。そして基本的には科の誰でも自由に使えるとしてあるが、大概の人は職員室の机で間に合わせている。

朝の職員打ち合わせが終わるや否や、帰る時間まで研究室にずっといる人も少なからずいる。それが悪いというのではなく、研究室の方が仕事がはかどるということも実際あるのだから、要は使う人が使いやすい方で仕事をした方がいいというだけのこと。

私は退職前は研究室にずっといることはなかった。もっぱら職員室で仕事をした。ただ、職員室の机から溢れた荷物を一時研究室の隅に積ませてもらったりはしていた。が、その一時的荷物とて結局は異動するまでそのままの状態だったりするのだが…。

非常勤になってから今年で三年目になる。ありがたいことに研究室に自由な出入りを許されている。科は別だけど、私の他にもう一人研究室のテーブルをメインに使っている常勤の人がいて、今はその人と二人で大きなテーブルを分け合っている。その人とはあまり会話をしない。交わすのはほとんどその日の天気についてくらいなものだ。でもかえってその方が教材研究に専念できるからいい。その人はどう思っているか知らないが、変に気を遣わなくて済むから私としては居心地がいい。

それにしても最近は、知れば知るほど知らないことが増えてきて、己の無知を嘆くことが多い。いっそのこと、これまで身につけたすべてを拭い去って無になるのもいいかなと思ったりする。なれるならばだけれど。(あ)

flash画(伴大納言絵詞)。描画1時間。

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