いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

猪の暴れる里の力水

朝4時過ぎ、2階で一緒に寝ていた孫に叩き起こされた。カミさんは1階に寝ていて難を逃れる。一度夜中に目が覚め、そのままブログを書いて4時頃に1時間ばかり寝たのだが、そこを襲われた。

5時半、孫を連れて下のコンビニまで朝食用の牛乳と卵を買いに出かける。玄関を出てすぐにお兄ちゃんが足が痛いと言い出した。じゃあ家で待っているかと言ったら、いや一緒に行くという。抱っこをせがんでいるのである。下の孫娘でなくお兄ちゃんの方がです。慣れぬ早起きをしたから睡魔が戻ってきたのだろう。まったく小学3年にもなってこんな下手くそな芝居をしやがって。

芝居と知りつつ、ここは下りだから我慢して歩きなさい、帰りに抱っこしてやるからとつい言ってしまったのがいけなかった。帰りは急坂をしっかり抱っこさせられた。普通はここで下の孫娘が、お兄ちゃんだけずるい私も、という展開になるのだが、珍しや今日はそうならなかった。私がわざとゆったりゆったり歩く姿を見て、じれったく思ったのだろう、じいじの歩き方カタツムリみたいと言い残し、自分で勝手にとっとと坂を上って行ってしまった。じれったさは抱っこされているお兄ちゃんにも感染したようで、そろそろ降りて歩くかい? と私が声をかけたら、うなずいてこちらも歩き出した。しめしめカタツムリ作戦大成功である。

朝食をデッキで摂る。富士山はあいにく厚い雲に覆われて見えなかったが、天高く澄む青空と吹く風が何とも心地よい。孫たちが大きくなってからも、今日のような秋たっぷりの中での朝食を覚えていてくれるだろうか。

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デッキで朝食を楽しんでいたら、二軒隣のご主人と目が合った。ご主人は布団を干そうとしているところだった。おはようございますと互いに挨拶。孫二人も元気に挨拶。ご主人が布団を干し終わり、奥に引っ込んだところで、おじちゃん元気ないねと孫娘が言った。実は、5月のバーベキューパーティで親しくなった犬が2ヶ月前に亡くなったことを昨日私が知り、そのことを孫たちに話していのだった。飼い犬を亡くした辛さを子どもなりに感じ取ったのだろうか、口調はいつもの能天気とは異なってしんみりしたものが混じっていた。

午前10時前、皆で西伊豆の深層水を汲みに出かける。修善寺から土肥、堂ヶ島を回って深層水の出る大沢里まで車で約2時間。孫たちは早朝の疲れからかずっと寝ていた。カミさんは以前行ったことのある中伊豆の貴僧坊水神社のイメージで行く先を受け取ったらしく、こんなに遠いとは思わなかったとしきりにぼやいていた。まだなの? うんもうすぐ、まだあ? もうそろそろと言い合いながら距離は片道65km。やはり遠かったわ。苦労して汲んできた水ですから大事に使わせてもらいます。お疲れ様でした。(あ)

4,360歩。

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