昨日の続きです。
朝まずめにクロダイの魚影を見て、今までくすぶっていた釣り熱がぼっと燃え上がってしまった。家に戻って一週間分の洗濯物を洗濯機に突っ込み、その間にトーストと牛乳で朝食を済ませ、もう一度「陸っぱり海のルアー入門」をぱらぱらめくる。
時計が10時を回ったところでバイクを走らせ上州屋函南店に向かう。店内を少しぶらぶらしてからカウンターの人に単刀直入に訊いてみた。内浦湾でアオリイカをやりたいと思っているのですが、なにぶん初めてのことで何をどうしていいのか分かりません、教えてください。
本当はルアーでのクロダイ釣りについての情報を得たい気持ちもあったのだが、クロダイは釣った経験もあるし(エサ釣りだけど)、どうにでもなると思って後回しにした。
カウンターの人(店長だと後で分かった)は私をアオリイカ用の釣りセットのコーナーに案内してくれた。そこにはリールの取り付けられたロッドが5本ほど立てかけられてあって、当店オリジナルのセットでお買い得になっておりますとのことだった。
最初は家にあるロッドで十分だ、リールもあるしエギさえ買えばいいやと安易に考えていたが、遠くまでエギを飛ばすにはそれなりの長さのロッドでなければいけないこと、道糸も細いエギ用PEラインというのをリールに巻かなくてはいけないこと、さらにエギに結びつけるリーダーという糸も必要だという話を聞かされ、自分の考えの甘さを思い知らされる結果となった。
ロッド、リール、PEライン、リーダー、エギと一つひとつ買い揃えたら結構な額になってしまうだろう。どうせ初心者なんだからセットでいいと割り切ってセットを買うことにした。今回は買わないで熱が冷めるのを待つという選択肢はなかった。あとはバイクで背負って運ぶためのケース(ちょうど安売りしていた)を加え、締めて1万ちよっとは安いと見たがどうだろう。アオリイカを10杯も釣れば元は取れるでしょう。アオリイカは高級品ですからねえ。釣れるだろうか。釣れるといいねえ。
ところで先月、自治会費を払いに組長さん宅に伺ったら玄関に釣竿が置いてあった。釣りをやられるんですかと訊いたら、ええアオリイカを少々だって。何だか仕組まれた運命みたい。今度また自治会費を払いに行ったときにお願いしてみようかな。アオリイカの釣り方を教えてくれませんか？
10,927歩。
