いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

孫去って未完の梨の貯金箱

1,368歩。

写真は、梨の貯金箱を作っている孫娘。

朝食を済ませ、孫を近くの小学校まで連れて行ってサッカーをしようとしたら、マンションを出たところで雨が降ってきた。

今日はパパが、午後1時過ぎに藤沢まで孫を迎えに来ることになっていて、それまでの世話を任されていた。これまでは隔週の土曜に伊豆へ連れて行き、向こうで遊んで翌日日曜の朝に小田原に連れ戻ってくるパターンだったが、最近は孫たちの習い事も多くなり伊豆へ連れて行く機会も徐々に減ってきていた。孫の成長とともに、これからは益ますそうなるんだろうな。二人して留守番もできるようになるんだろうし…。寂しい気もするけど、ここは孫の成長を素直に喜ぶとしよう。

部屋に戻って、さて何をして遊ぼうかと考えていたら、台所で袋に入った梨が目に止まった。昨日、小田原から孫を連れてくる途中で買ったものだ。よし、これで貯金箱を作ろう。

梨ではないけれど、小学校の頃りんごで貯金箱を作ったことがあって、ふとそのことを思い出した。今で言う夏休みの自由課題だったかもしれない。孫に提案したら乗ってきたのは下の孫娘で、お兄ちゃんはまるで興味を示さない。ガンプラが好きなお兄ちゃんは、ふん何だそんなものという顔をして、自分で勝手にパソコンを操作し、折り紙のサイトを開いてカブトムシを折り出した。

まずは紙を貼る糊作りから始める。手鍋に小麦粉を入れて水で溶かし、菜箸でかき混ぜながら弱火で熱する。これ、初めて文化祭でねぶたを作ったときのやり方。あのときはとにかく予算がなかったから小麦粉で大量の糊を作ったけど、小麦粉の糊だから後からカビが生えてきて大変だったなあ。そんなことを思い出しながら菜箸を動かしていると、孫娘が私にもやらせてとせがんできだ。今も昔も女の子はこういう台所仕事が大好きなんだね。

千切ったコピー用紙に糊をつけ、それをべたべた梨に貼っていく。これを延々繰り返して厚さ3ミリほどの殻を作り、糊が乾いたところで真ん中からぱかんと包丁で切る。中の実を取り出して割れた殻を貼り合わせ、色を塗って、はいできあがりとなるのだが、孫娘は誰に似たのか(たぶん私に似たのだろう)熱しやすく冷めやすいタイプで、根気がなかなか続かない。途中で放り出して別の遊びを始めた。

その遊びが紙粘土作り。水を入れたボールにトイレットペーパーを千切って浸し、先ほど作った小麦粉糊を加えて手でこねる。へええ、紙粘土の作り方を知ってるんだと褒めたら、幼稚園で教わったという。よし、それじゃ爺がこの粘土で鬼のお面を作ってやる、爺はこの夏に鬼の住んでるところに行ってきたから(京都の大江山のこと)鬼の顔をよ〜く知ってるんだ、てなことを言いながら作ったら、やだ怖いと言って壊されてしまった。そうだね、子どもの絵本に出てくる鬼ってかわいい鬼ばかりだものね。でも孫よ、これから渡る世間の鬼は本当は怖いものなんだよ。

パパは午後2時半に迎えに来た。作りかけの梨の貯金箱は濡れたままベランダに放置されてあった。(あ)

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