いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

巾着のシミいつの間に休暇明け

929歩。

写真は、先日から薬入れに使っている巾着。青森の土産物屋で買ったのだが、いつ買ったか覚えていない。ちょうどパスポートがすっぽり入る大きさだから、初めての海外旅行をする前に買ったのだったか。確か旅行中は実際に首からぶら下げてパスポート入れとして使っていたような気がする。

私が初めて海外旅行に出かけた先は中国だった。今から20年ほど前である。当時は平塚の定時制に勤めていた。そのときの同僚が日本語教師として中国黒竜江省の大学に派遣されたので、その一年後の夏に仲間を募って冷やかしに行ったのである。

成田から北京に飛び、北京からさらにハルピンへ飛んで、翌日、夜行寝台列車でチャムスへ向かう。チャムス駅では大学の先生方の出迎えを受け、その日の夜、宿舎の食堂で盛大な歓迎パーティーが催された。総勢40人近くだったように思う。単に冷やかしのつもりで気軽に構えて出かけたのだったが、Tシャツで席に就くのがはばかられるようなものものしい雰囲気に恐縮してしまった。

私たちの旅行計画を受けて、派遣されていた同僚が大学で親しくしていた先生に話したところ、話がどんどん大袈裟になって、我々一行があたかも神奈川県を代表する使節団であるかのような様相を呈してきたらしいことが後になって分かった。テーブルで同席となった大学の先生とは白酒(パイチュウ)をあおりながら筆談を交えて漢詩の話をした記憶がある。

写真はデジカメで撮りためた。発売されたばかりのCASIOのデジカメで196枚まで撮れた。画素数はおもちゃみたいなものだったが、旅行中の写真撮影はそれで十分だと思った。だが、見るもの眺めるものを手当たり次第に撮りまくっていたら、旅行半ばであっという間に上限に達してしまった。トイレの便器なんて撮っている場合ではなかった。

それからは保存するまでもない画像を一つひとつ削除しながらのけち臭い撮影を強いられたが、何とか旅行の最後に行った万里の長城の画像は持ち帰ることができた。それはそれでよかったんだが、さて、その196枚の画像をハードディスクのどれに仕舞ったのかまるで思い出せないのです。今後見つかったら、改めて20年前の中国旅行記をアップしようと思っています。(あ)

f:id:jijiro:20150830085040j:plain