いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

この道はどこにつながるオニヤンマ

伊豆で孫の世話。私が伊豆から電車で、カミサンが藤沢から車で小田原へ向かい、孫の家で合流する。正午過ぎ、孫を預かって走り出したら、新幹線ガード下をくぐる辺りから箱根方面は大渋滞。お盆休みの行楽客がどっと箱根に繰り出した恰好である。6月30日に噴火警戒レベル3に引き上げられた大涌谷は、今のところ立ち入り規制が解かれたとは聞いていない。なのにこの人出である。箱根町観光協会は、7、8月の書き入れ時に客足が遠のくことを心配していたが、この渋滞から推して影響はさほどないように思われた。さすが天下の箱根である。

箱根新道に入ると車は順調に走り出す。クーラーを止め、窓を全開にして避暑地の風を顔に当てる。やはり自然の風はいいね。

田中山のスイカを買うつもりで、サイクルスポーツセンターへ行く途中の「まごころ市場」へ向かった。家から車で約15分の距離だが、この市場は地の新鮮な野菜が安く手に入るので、来客などで比較的量が欲しいときはよく利用する。行ったら今年のスイカはもう終わってしまったと言われてがっかり。田中山のスイカはお盆前に終わってしまうんですね。

スイカが空振りだったからというわけでもないが、孫たちに「ふかせ菓子舗」のかき氷を食べさせてやろうと思った。それで、店に行ったら外も行列、内も行列、さらに列に加わろうとする3人グループを見るに及んでカミサンが「やめよっ。無理して食べさせることもない」。私としてもたかがかき氷ごときに並ぶ気はさらさらなく、ガリガリ君でいいやとそのままUターンして帰ってきた。人気のかき氷店とはいえ、まさかこれだけの混み具合とは思ってもみなかった。店に行ったのは午後3時過ぎだけれど、たまたまいちばん混む時間帯だったとも思えない。何だか一日中混んでいそうな気がした。2年前はそんなでもなかったんだがなあ。

夕方、孫と近所を散歩していて、持っていた玉網でオニヤンマを捕まえた。玉網は蝉を捕るために用意したものだが、まさかこれでオニヤンマを捕まえられようとは思いもしなかった。洟垂れガキのころ、オニヤンマは憧れのトンボだった。トンボの王様だった。オニヤンマを捕まえた洟垂れはヒーローだった。しかし、私は一度もヒーローにはなれなかった。それが、今日なれた。この歳になってヒーローもないけれど、かつて味わえなかった小さな得意を味わえた。孫のおかげである。

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オニヤンマはどんなエサを食べるの? そう孫に訊かれて、はたと困った。何を食べるんだろう。ネットで調べると、オニヤンマは飛びながら空中でエサを捕るとある。それじゃ飼育は無理だなと孫に話し、逃がしてやることにした。孫も素直に納得。

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夕食後は庭で手持ち花火を楽しむ。弾ける火花が容赦なく植え込みに向けられています。(あ)

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7,868歩。