いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

剥製の艶誇らしき鮎の宿

大仁・一二三荘(17:40)1→1人。昨日、ミスタービーン氏から紹介された大仁の共同湯に行こうとしたが、肝心の湯屋の名を忘れた。岩(城山のことか)のすぐ下のところだよという情報だけを頼りにグーグルマップで検索したら、たぶんここのことかなと思われる湯屋を見つけた。城山荘という。ところが、念のため「城山荘」で検索したら、あるサイトに「残念ながら今は閉鎖されている」とあった。いつの時点での閉鎖なのか分からず、復活したとの情報も見つからなかったが、あるのかないのかともかく行って確かめてみることにした。

午後4時半、だいたいの地図を頭に入れて家を出る。大仁郵便局向かいの路地を左折して奥へ進むと、突き当たりの左に洞泉寺があって右に城山荘が、あれ? ない。駐車場になっている。周囲をぐるぐる回ってみたが、それらしい建物は見当たらない。再度グーグルマップで確かめたら、やはり駐車場が元城山荘の建っていた場所だと分かった。閉鎖どころか、既に跡形もなくなっていた。風呂上がりに休憩室で囲碁を打っている人もいると聞いて、それはぜひ行かねばと期待に胸が膨らんだのだったが、取り壊されてしまったものは仕方がない。風呂上がりの手合わせは儚い幻の露と消えました。

でも、ビーン氏の口振りだと今もやっているふうに聞こえたんだけどなあ。もしかしたら違う場所の湯屋のことかもしれない。今度あやめ湯で一緒になったら訊いてみよう。

大仁からあやめ湯へ向かってもよかったが、せっかく大仁へ出たので今日の湯屋は一二三荘にした。行くとちょうど八王子ナンバーの車から鮎釣りの道具を降ろしているところだった。時間的に同じ鮎釣りのお客さんがいてもよさそうな気がしたが、遠出の車のナンバーはこれだけだった。最近は鮎を釣る人も少なくなっているのだろうか。

400円を女将さんに渡して風呂場に入る。風呂場には誰もおらず、湯舟からは源泉掛け流しの湯がいたずらに溢れ出ている。湯の温度はあやめ湯よりやや熱め。窓の目の前を電車が通る音を聞きながら、一人の貸し切りを堪能する。

そろそろ出るかと思っていたら二人の中学生が脱衣所に見えた。大柄な長髪と小柄な丸坊主である。丸坊主と湯舟の私と目が合った。で、それを汐に上がることにした。中学生と話してもよかったが話すと疲れそうでやめた。上がると風呂場に電気が点いていないことに気づき、電気を点けてやる。風呂場の中学生はあれっ? という顔をこちらへ向けたが、鏡に向き直って備え付けのボディソープで髪を洗い始めた。私に何の挨拶もない。勝手に電気が点いたと思っているようだ。シャンプーと間違えたとか言ってきゃっきゃはしゃいでいる。着衣しながらちらちら風呂場を覗いたが、二人とも足先をちょこっと湯舟につけては、熱い熱いと言い合っている。なかなか湯舟に入ろうとしない。そのうちジャンケンを始めた。ジャンケンに負けた方が先に入ると合意したらしい。長髪の子が負けたようで、足先を湯舟に持っていくが、これまたあちちと足を引っ込めてしまう。地元の中学生でないことは、その仕草で明らか。こっちは湯舟に浸かるのを見届ける義理もないので、そのまま一二三荘を後にしたが、さて、その後二人はうまく湯舟に入ることができたでしょうか。

3,159歩。

上の写真は、一二三荘の風呂場。外の目隠しの柵の向こうをいずっぱこの電車が車輪を軋ませながら通っていく。下の写真は、一二三荘の玄関に飾られた31cmの鮎の剥製。でかい。その上に「釣りキチ三平」著者の色紙がある。(あ)

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