いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

緑濃し天の橋立まっしぐら

丹後半島周遊の旅2日目。せっかく城崎温泉まで来て外湯巡りが一箇所だけでは寂しすぎる。次に来る機会は二度とないだろうからと、朝食後の外湯巡りを呑兵衛仲間にほのめかしたがけんもほろろに却下の声。ならば一人でも行くと強情を張って、宿からいちばん近い「鴻の湯」と、昨日定休日で断念した一番人気の「御所の湯」に浸かった。先の予定が詰まっていたからのんびりはできなかったが、それでも鴻の湯では庭園風呂を、御所の湯では滝風呂を堪能することができて満足満喫。

f:id:jijiro:20150809083711j:plain

f:id:jijiro:20150809083758j:plain

宿を午前9時に出て、レンタカーで鳴き砂で有名な琴引浜に向かう。家族連れの海水浴客が砂浜にビーチパラソルやテントを立てて日陰を作っていた。車を停める場所を探そうとしていたら、高校生のアルバイトふうの若者がさっと寄ってきた。案内の看板には駐車料1000円とある。ちょっと浜に降りるだけでこの料金は高いだろういう皆の意見ではあったが、料金にガイドが含まれるとの説明に、ならば仕方がないと納得しガイドの案内に従う。結果的にこれが正解。鳴き砂の仕組みを知ることができ、かつ微小貝の土産の探し方まで実践してくれた。説明を受けなかったら、何だただの砂浜じゃないかと不満を残したまま帰ってしまったことだろう。いい歳の親爺たちが砂浜を舐めるようにして微小貝を探す図は、本来の海水浴客の目には不思議に見えたかもしれない(事実、何をしているんですかと声をかけられた人がいた)けれど、そのときばかりは炎暑も忘れ、米粒よりも小さな貝を一心不乱に探していのでした。

f:id:jijiro:20150809083910j:plain

f:id:jijiro:20150809084038j:plain

琴引浜を後にして一行は丹後半島先端にある経ヶ岬灯台へ向かう。ここも、もう来ることはないだろうからと階段の山道を灯台まで登ることにした。階段と歩幅がかみ合わず歩きづらいことこの上ない。衰えの顕著になった膝への負担を物ともせずに、歩く歩く。まだまだ元気元気。皆さん、百歳まで生きる勢いだ。

f:id:jijiro:20150809084011j:plain

浦島太郎伝説縁の浦嶋神社へ立ち寄り、横に建つ浦嶋館のイタリア料理店で昼食。浦島太郎の恰好をした茶髪のお兄さんが、帰り際に亀の甲羅をまとった犬を連れて歩いているのが見えた。犬の散歩の帰りだろうか。微妙なアンバランスがユーモラスで微笑ましかった。

f:id:jijiro:20150809084149j:plain

伊根の舟屋を遊覧船から眺める。舟屋の里は、今回の旅の直前にたまたまテレビで見た「寅さん」の舞台になっていた。映画に登場した舟屋はどこだろうと目を凝らして見たつもりだったが、結局どれも同じような造りでよく分からなかった。

f:id:jijiro:20150809084528j:plain

今日の最後の見物は天の橋立。傘松公園からお定まりの股覗きをしてみたが、景色がひっくり返っただけのことでどうということはない。ただ、どうということはないと知りつつ、でもやってみたいと思うのは、これまた旅の気分というものなのだろう。(あ)

8,693歩。

f:id:jijiro:20150809083404j:plain