いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

城崎の葉柳未練下駄鳴らす

横浜の元同僚の二泊三日の呑兵衛5人のぶらり旅。私の故郷青森から始まり、毎年恒例になって今年で7年である。今年は丹後半島ぐるり周遊する旅で、城崎温泉から入って天の橋立へ抜けるコース。城崎温泉も天の橋立も私がまだ一度も行ったことのない観光地で、この計画が立てられたときからずっと楽しみにしていた。

午前8時半に横浜駅に集合し、新横浜から新幹線に乗り換える。まずは旅の無事を祈って乾杯。普通はビールとするところだが、何となく缶チューハイを飲みたい気分だった。ついでにハイボールを追加。さらに車内販売で缶チューハイをもう一本追加。朝からぐびぐび呑って一気に旅気分を盛り上げる。気がついたらあっという間に三島を過ぎ大井川を渡り浜名湖を横切っていた。

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京都駅で降りて駅弁を買い込む。もちろんビールも。ビールは旅の高揚も手伝って普段は呑まないザ・プレミア・モルツである。駅弁を食べ終えたところでひと眠り。今朝の早起きとアルコールが効いたようだ。

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城崎温泉駅に降り立った途端、全身をくわっと炎暑が覆い包む。いつまで続くこの暑さ。レンタカーを借りる手続きが終わるのを外で待ちながら、息子が被っていた帽子を借りてきて正解だと思った。

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レンタカーに乗り込んで玄武洞に向かう。見上げる玄武岩の壁に圧倒されながら、私は故郷青森の砕石場を思い出していた。落石に注意とあったが、まさに落石によって小学校の友だちのお父さんが亡くなったときのことを思い出していた。

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玄武洞から出石に移動し、かつての風情が残る城下町を散策する。蕎麦が有名とのことだが、夕食が食えなくなると困るので店は眺めるだけにした。それにしても昔ながらの風情をそのまま残しておくというのは、見る我々からすればありがたいことだが、それを維持していくのも並大抵のことではないのでしょう。

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宿に着いて、夕食の前に外湯に出かける。城崎温泉には7箇所の外湯があって、宿から渡される利用券を示すと無料で入れる。私としては7箇所とまではいかなくても2、3箇所くらいは巡りたい気分ではあったのだが仲間の賛同を得られず断念。「一の湯」の洞窟風呂だけを楽しんで宿に戻ってきた。たぶん次に城崎温泉へ来ることはもうないだろうことを思うと未練が残ること頻りだった。(あ)

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8,998歩。