いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

三代をつなぐ花火の間合いよし

午前9時にカミサンが藤沢に戻るというので、その車に孫と一緒に乗り、田京の市営プールで降ろしてもらった。午後8時に孫のパパとママが花火見学に来るまでの間、一人で孫の世話をする長い一日の始まりである。

昨日のうちに立てた作戦は、午前中プールではしゃいでもらい、昼食は月曜20%オフの「大連」で餃子をたらふく食べさせ(餃子は孫たちの大好物なのです)、午後は二階の部屋の破れ障子を張り替えてもらうというものだった。

それで、まずはプール作戦であるが、これは見事に大失敗。流れるプールがあることは知っていたが、知っていたくせに浮き輪とかビーチボールとかエアーマットとかの用意をしなかった。その類の遊具はプールの売店でも売っているだろうと勝手に思い込んでいたのがいけなかった。残念ながら田京のプールに売店はないのです。手ぶらでのプール遊びは泳ぐことしかない。泳いでいれば疲れる。疲れれば泳ぎたくなくなる。もう帰ろうとなる。というわけで、プールはたったの1時間しか持たなかった。午前中いっぱいプール漬けにして午後の昼寝に誘う作戦は、最初でいきなりつまずいたのでした。

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プールを出たのが10時半。ランチタイムには早すぎる。図書館で静かに本を読む玉ではないことを知りつつ、他に行くところもないので昼まで図書館で時間を潰すことにした。ところが図書館は休み。行って今日が月曜だと気づいた。孫二人が声を揃えて私をなじる。ごめんごめん、何か冷たいものでも飲むかと、そっちに気を向けさせた先にマクドナルドがあった。孫娘がマックシェイクが飲みたいというのでお兄ちゃんの同意を得てマクドナルドに入る。飲み物にポテトフライを加えて、結局これが今日の昼食となった。

家へは歩いて帰るつもりでいた。が、ここで予期せぬことが起こる。ポテトフライをあっという間に平らげた孫娘が、テーブルの上に顔を落として寝てしまったのだ。最初は歩きたくないための狸寝入りかと思ったが、覗き込むとどうやら本気の寝顔である。車の中ではよく寝るけれど、こういう店で寝入ってしまったのは初めてである。ヒグラシが鳴く前に起きたからだろうか。それともプールで疲れてしまったからだろうか。

タクシーで家に戻り、朝ご飯の残りを摘んでいると、お兄ちゃんがホースで水遊びを始めた。プール遊びが物足りなかったらしい。これ幸い、どんどん庭木に水をやってくれと見ていたら、家の中にホースを向けやがった。家の中は一瞬にして水浸し。まったく油断も隙もありゃしない。慌ててビニールプールを膨らませて、その中に入って自分に水を浴びせるように言う。そうしたら孫娘も元気を取り戻し、濡れた水着に着替え直して水浴びに加わった。

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水浴びに飽いたところで障子の張り替えを手伝わせる。前回孫たちが伊豆に来たときに、お兄ちゃんが玩具の刀でずたずたにした二階の部屋の障子である。雑巾に水をたっぷり含ませ、こうやるんだよと桟を濡らしながら障子紙をはがしていくと、やらせてやらせてと身を乗り出してくる。しめしめ、作戦大成功と思ったのも束の間、二人は競争心をたぎらせて我先にと障子をはがしにかかるものだから、一本ずつ桟を濡らして丁寧に、なんてまどろっこしいことはしない。ともかく私のお墨付きを得た勢いで、濡れ雑巾をほっぽり出して障子紙をべりべりはがしにかかる。ああ、手伝わすんじゃなかった。後片付けによけい手間がかかってしまった。

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パパとママは8時少し過ぎに到着した。東名を走ってきたのだそうだ。ぎりぎり一発目の打ち上げに間に合った。孫の世話からようやく解放され、冷えたビールで喉を潤しながら、デッキからの花火をしみじみ眺め入ったことだった。(あ)

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6,654歩。