いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

地下足袋の爪のぴたりと夏を噛む

写真は、雑誌「散歩の達人」の、達磨山から見た富士山が載っているページ。先週、湘南T-SITEでアウトドア関連の本が置いてあるコーナーで見つけて買った。雑誌自体は2年前に発行されたもので新しくはないが、そのページに紹介された「かの横山大観が『ここから見る富士が一番美しい』と絶賛した場所だ」という記事が目に止まり、ならばこの目で実際に見てみようじゃないかという気になった。

達磨山の名はこれまで何度か耳にしている。しかし、私にとっては天城山、葛城山、城山などと違って、それほど馴染みのある山ではなかった。印象に残っているのは、ある寒い冬の日のあやめ湯で交わされた会話の中に「この分じゃ達磨山は雪だら」という言い方で達磨山が出てきたことである。伊豆半島で標高が一番高い天城山(実は天城山というのは火山群の名称で、そのうち標高が一番高いのが万三郎岳。1405m)を差し置いて達磨山(別名を万太郎岳。982m)の名が先に出るのは、それだけ地元の人は達磨山の方に親しみを感じているということなのだろう。

達磨山くらいの標高ならば地下足袋での山歩きも可能かもしれないが、これからあちこち山を歩くとしたら(あくまでも仮にですよ)トレッキングシューズくらいは用意してもいいかなと辻堂のスポーピアに見に行った。ここの店はスポーツ全般の用品を広範囲に扱っていて品数も豊富である。フロア面積は学校の体育館くらいはあるだろうか。とにかく広い。夏休みということもあって店内は小学生なども多く、かなり混んでいた。

奥に山登り関連の商品が陳列されてあり、壁にずらり掛けられたバッグの手前の棚にシューズが並べられていた。本格的な登山用のものから軽く山歩きをするのにふさわしいものまで色とりどり。履いてはみなかったけれど、当然ながらどれも地下足袋よりは履き心地がよさそう。履いたらきっと買ってしまったかもしれないな。

いかん、いかん。気持ちが山歩きの方向に傾いている。まずい、まずい。ここで靴を買ったら靴だけで収まらない。他の関連グッズも揃えたくなるに決まっている。やめとけ、やめとけ。達磨山くらいなら地下足袋で十分だ。まずは地下足袋で達磨山を歩いてみることだ。歩いてみてからその先のことを決めればいい。あれ? どうしたって達磨山を歩く気だよ。(あ)

9,599歩。

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