いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

荘厳を隠しきれずに山の百合

藤沢のマンションの冷蔵庫がとうとう壊れた。かれこれ20年以上もだましだまし使ってきたのだから寿命はとうに過ぎている。いつ壊れてもおかしくない代物だった。逆にこれまでよく耐えてきたと思うくらいのものである。

壊れたのは先週の火曜日(だとカミサンは言っていた)。カミサンは猛暑の中、冷蔵庫なしの生活を1週間続けたことになる。クーラーはなくても一向に構わないけれど、冷蔵庫となるとそうはいかない。春夏秋冬なくては困る。今やなくては困る家電の断トツではないだろうか。

実際私も金土日の3日間、冷蔵庫なしで過ごしたわけだが、その間何が不便といって、冷たい飲み物を飲めないのが何よりも不便だった。特にビール。コンビニで買ってきたって、家に歩いて帰るまでに生ぬるくなってしまう。ビールに氷を入れるわけにもいかない。だから、この3日間は慣れない缶チューハイにダイヤアイスを入れて飲んだりした。

冷蔵庫のなかった昔はみんなどうしていたんだろう。当然私の小さい頃には家に冷蔵庫なんてなかったし、大学時代も下宿先に冷蔵庫はなかった。なくても平気だった。魚は魚屋、肉は肉屋、野菜は八百屋…。昔はまとめ買いができないから、その日の食材をそれぞれの店から手に入れた(その日の財布が空なら通い帳があった)。いわばそれぞれの店が町村の冷蔵庫の役目を果たしていた。それが冷蔵庫の普及とともに各家庭でまとめ買いができるようになり、たちまち小売の店が消えてスーパーが客の奪い合いをするようになった。そして今はそれがコンビニの競争に移ってきた。

話を戻そう。それで先週の土曜に湘南モールフィルノジマで買った冷蔵庫は355Lの中型の4ドア。2ドアのシンプルなやつが欲しかったが在庫がないと言われりゃ仕方がない。これなら在庫がありますと勧められたハイアール製にした。明日28日(火)に届く。

あやめ湯(17:30)4→6人。先週の混み具合から推して、この時間帯が意外に穴場で空いていると思ったのだが、今日は混んでいた。どうも読めません。

5,357歩。

写真は、通学路に咲くヤマユリ修善寺の学校も先週から夏休みに入り、この道を通る生徒もほとんどいないと思ったら今朝は結構歩いていた。補習、面談、部活などで夏休みでも生徒は学校に来ているんですね。もちろん先生も。私は教材研究で藤沢から出勤。

炎天の小川沿いの道からこの山道の日蔭に入ると幾分かほっとする。勾配のきつい坂道だけど、全身に降りかかる蝉時雨を浴びながらゆっくり歩を進めるのも悪くない。そう思いながらうつむき加減に歩いていたら、ヤマユリが突然目の前に垂れてきた。長い首をもたげて風にゆらゆら揺れている。その大柄な花をまじまじと見つめ、ここでしか味わえない朝とヤマユリの匂いを、胸いっぱいに吸い込んだことだった。(あ)

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