いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

風一瞬七夕飾り揺らす人

夕方、平塚「海楽人」での月例呑み会。伊豆の家を出るときにぱらぱら降り出した雨は、傘を差すまでもないくらいの弱い雨だったが、平塚駅に着いたときには本格的な雨になっていた。

駅ビルに入っている本屋の店先でビニール傘が300円で売られていた。デイバッグには常備の折りたたみ傘があったが出すのが面倒、というか使った後の始末が面倒で、まあ300円なら買ってもいいかと思ったけれどやっぱり買うのを止めた。せっかく傘を持っているのにわざわざ買うなんてもったいない。その分焼き鳥2本余分に頼める。今日はそんな気分が勝った。

駅から相模川河口へ向かって20分ほど歩いたところに「海楽人」はある。かつての同僚の息子さんが営んでいる、地元の人に人気の居酒屋だ。今日は私が一番乗り、約束時間の15分前に着いた。どうしましょうかと息子さんが言うので、残る二人は時間ぎりぎりに来ると踏んでお先にと生ビールを頼むことにした。するとジョッキ生を一口ごくりと呑んだところへ平塚西海岸の住人が入ってきた。私に車谷長吉の小説と柄谷行人の本を勧めてくれた人である。私も同じのを一つと息子さんに告げて席に就く。そのうち最後の一人が合流して三人の月例呑み会は始まった。

三人の話題は何一つ真新しいものはない。前回話したこと、その前にも話したことが繰り返されるだけなのだが、話す内容なんてどうでもよくて、要はお互い顔を付き合わせて心ゆくまで呑めること、そのことが楽しいんです。

7,623歩。

写真は、七夕飾りが吊された平塚駅構内。平塚の夜間の学校に勤めていた頃、年に一度しか味わえない楽しみがあった。それは、明日からいよいよ七夕祭が始まるというその前夜、七夕飾りで彩られたメインストリートをバイクで走り抜けるというものである。祭の期間中は通行止めとなる道路を、部活を終えた深夜11時ころにバイクで突き抜ける爽快感。あれは平塚に勤めていたればこその、そして深夜までの勤めであったればこその、なかなかデラックスな特典でした。(あ)

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