いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

クーラーの窓に明治の川しぶく

今日は土日に行われた文化祭の代休。代休といっても水曜はもともと勤務日ではないから影響なし。明日も代休で、こちらは授業がなくなるから影響あり。小遣いにも影響あり。

午前中、たまには庭の草刈りでもしようと思って物置から鎌を取り出した。鎌は前のオーナーが置いていってくれたものだけれど、これまでほとんど使ったことがない。ずっと物置の奥で眠ったままになっていた。刃に触ってみたらすっかり丸くなっていて、切れる感じがまるでない。長年使いこなしてきた感じは握ってみて分かるが、切れないのでは鎌の用をなさない。そこで今度は砥石を取り出して(これも置いていってくれた)刃を研ぐ。しゃりしゃりという音が耳に心地よい。今や鎌も100円ショップに行けば買える時代で、修理するより買った方が安いわけだけれど、手に馴染む道具は古くなってもずっと使い続けたいよなあ。そんなことを思いながら鎌を研いでいた。

約5分ほど研いだら刃に切れ味が戻った。刃に指を当てると、つんと蘇った鋭さが伝わってくる。いい感じだ。鎌を手にさくさく草を刈っていく。いいねいいねと刈り進めてユズの木の下に行ったら藪蚊が出てきた。ハーフパンツTシャツ姿だったから一溜まりもない。ここであえなく後退、草を刈るぞの勢いはものの30分も持たなかった。やはり庭作業は長ズボン長袖が基本です。はい、また出直します。

話は突然一昨日に戻る。一昨日のブログは長岡駅の警察官のことだけで1000字を超えたので、あやめ湯のことには触れなかったが、やっぱり触れておく。

その日の夕方5時、あやめ湯で体を洗っていると、静岡朝日テレビのスタッフを名乗る人から声をかけられた。そのとき風呂場にいたのは私を含めて3人。私は入口にいちばん近い洗い場にいたので、それで私に声をかけたのだろう。うちの若いのが二人ばかり浴槽に入っているところを撮影したい、決して皆さんは映しませんからと言う。

断る理由もないので、いいですよと、洗い場にいた3人を代表する形で私が言ったら、ほどなく裸の若い二人が入ってきた。浴槽のお湯を体にかけながら、熱い熱いと言っている。続けてカメラマンを含む着衣の4人が入ってきて撮影が始まる。浴槽の二人は韮山反射炉、江川邸、蛭ヶ小島をレンタサイクリングで回ってきた感想を述べ合っていた。どうやら伊豆の国市の良さを広く知ってもらおうという企画の番組らしい。述べ合う合間にも二人は、熱いそれにしても熱いと繰り返していた。いや分かりますその気持ち。慣れない私も最初の頃はそうでした。でも今はその熱さが堪らなくいいと思うようになったのだから、変われば変わるものです。

撮影が終わったところで何という番組なの? と訊いてみた。「サタハピ」「えっ、マタタビ?」「サタハピです。サタデーハッピーの意味です」「なんか語呂悪いね」「土曜9時から10時半までやってます。ぜひ見てください」「俺、テレビはニュースと天気予報しか見ないんだ」

今週の土曜に放映されるそうです。静岡朝日テレビの映る人は見てみてください。

あやめ湯(17:30)3→4人。519歩。

写真は、修善寺温泉のコーヒー店「満月堂本店」。下を流れる桂川が窓から眺められる。対岸の駐車場右手に筥湯(入浴料350円)がある。(あ)

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