いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

川べりの葦簀の陰の蕎麦の客

今朝起きたら今にも雨が降ってきそうな空模様だった。天気予報では日中ところによっては雨と出て、何とも微妙な言い方である。降っても当たる降らなくても当たるといった予報だ。

今日は体育祭。実施ならば授業なしで、中止ならそのまま火曜の授業になる。体育祭を実施するのか中止なのかの連絡を待っていたが、午前8時を過ぎても連絡がなかった。連絡がなくても、どのみち早めに行って教材研究をしようと思っていたので8時15分に家を出る。

そうしたら坂を下り始めたところでぽつぽつと雨が落ちてきた。傘をさすほどでもない弱い降りの中を田京駅まで歩く。

修善寺に着くと雨は霧雨になっていた。バッグには常に折り畳み傘を入れてあるが、底に仕舞ってあるために、取り出すとなると上のノート類を一旦バッグから出さないといけない。これが面倒で、コンビニが近くにあるときは大概コンビニでビニール傘を買って常備の折り畳みは使わない。折り畳みはよほど困ったときでないと外に出ない。

駅のコンビニで買ったビニール傘をさして職場に向かう。正門をくぐると生徒が霧雨の降る中、グランドいっぱいに広がってラジオ体操をしていた。PTA受付係の人に訊いたら、生徒がグランドに出揃ったら雨が降ってきたと言っていた。この程度の雨なら平気だろうとトップが判断したらしい。果たして雨は競技の進行につれて上がった。

職員室は施錠されていて中に入れない状態になっていた。そこへたまたま忘れ物を取りに科の主任が戻ってきたので、お願いして準備室の鍵を開けてもらう。時折廊下からグランドの体育祭を眺めながら、準備室で昼まで教材研究をし、時計が12時を回ったところで門を出た。帰り際に事務の人に、これは勤務になりますか? と訊いたら、なるともならないとも明言しなかった。たぶんならないな。ま、別にいいけど。

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職場を出た後、その足で修善寺の温泉場まで歩く。温泉場の修禅寺(寺は禅の字を書く)まで約30分。赤い橋を渡って少し川の道沿いを歩いた左に、海の家風のそば屋があったので、今日はそこで昼食を摂ることにした。もちろん入るのは初めての店です。

修善寺・筥湯(14:00)1→2人。15,881歩。

写真は、十割そばをワンコインでいただけるのを売りにしている店。ちなみに観光協会発行のグルメガイドには載っていない。

店は葦簀(よしず)で覆っただけの海の家風の造りで、L字形のカウンターに9人座れる。台風のときなんかどうしてるんだろうと心配してしまうくらい簡素な造りだ。メニューを見ながら何を注文するか迷っていると、「ご主人にお任せ」がお勧めというからそれにした。そうするとご主人は棚の下から木鉢を取り出し、それにそば粉を入れ水を入れてそばを打ち出した。

うわ、そこからですか、これじゃいつできあがるか分からない。と思ったら、ものの5分も経たないうちにあっという間にできあがった。なんという早業。ご主人は打ちたてのそばの塊を自慢気に手にのせて香りを嗅がせてくれた。う〜ん、さすが十割そばは香りからして普通のそばとは違うとよいしょ(違いなんてよく分からないくせに)。ご主人益ますご機嫌。

カウンターに出てきたのは塩そばと白い陶器に盛られたざるそば。わさびは生わさびを自分で必要なだけ擦る。食べている途中で、ご主人は包丁で削いだレモンの皮をそばつゆにぽとりと落としてくれた。途端にレモンの香りがふわっと広がる。こちらが驚いた表情を示すと、さも満足そうに、そばとレモンって意外に合うでしょ、とご主人。観光地でそば屋をやるにはパフォーマンスも大事だとおっしゃるとおり、サービス精神旺盛なご主人でした。(あ)

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