いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

新しい床屋を見つけた

新しい床屋を見つけた。昨日に続いて今日も朝から雨だったが、明日9日は今年度初の授業になるし、初顔合わせにボサボサ頭では第一印象もよかろうはずがないと思い、何が何でも今日は散髪するぞの構えで家を出た。

まず歩いて10分ほどの、家からいちばん近い店。旧下田街道沿いにある。同じ道の並びの数軒手前に畳屋があって、店の看板はその畳屋と同じ名だったから親戚同士なのかもしれない。店の前に立って内を覗いたら女性客らしい人が台に座っているのが見えた。改めて看板を見返すとヘアーサロンとある。もしかして美容院? 看板にメンズカットとか書いてあれば入ったかもしれないが、理容か美容か分からなかったので入るのを止めた。

次に136号線(下田街道)へ出る。ネットで調べて店の場所は見当がついていた。この店は看板に「メンズカット1000円」としっかり書いてある。ほらね、こう書いてあれば迷わないのさ。ところが、その下に「予約制」と付け足してある。予約制って何? いきなりの客はお断りってこと? 客が誰もいなけりゃ飛び入りだってやってくれるだろう。どれ確かめてみるかと内に入ったら、箒を持った三十代くらいの女性の人が「いらっしゃい、○○さん?」と言って顔を上げた。私を予約の人と間違えたらしい。あの、予約じゃないとダメですか? と訊いたらダメですと言われた。これですっかり心証を悪くした。二度と行くことはないだろう。

田京駅の方に回ってみた。駅前に一軒、やや奥に入ったらところに一軒ある。駅前の店は、これも外から見た感じが理容か美容か判断がつかない。客はおらず、女の人が待合いの椅子に座って週刊誌を読んでいた。何となく感じが悪くて止めた。その足で奥の店に行くと、男性客が散髪しているのが見えた。入口横のガラス窓に、三島にある高校の吹奏楽部の定期演奏会のポスターが張ってあった。これですよ、これ。こういうポスターが張ってある店に悪い店はありません。4軒目にしてようやく納得の床屋を見つけることができました。

あやめ湯(17:00)6.5→4人。徒歩8,849歩。

写真は、雨にそぼ濡れる庭の山桜。「しき嶋のやまとごころを人とはば朝日ににほふ山ざくら花」。これは国学者本居宣長の歌。伊豆のソメイヨシノは昨日今日の雨と風でほぼ散った。桜といえば普通ソメイヨシノのことを指し、花見はもっばらソメイヨシノの下で行う。ぱっと咲いてぱっと散るところに、多くの日本人は華やかさとはかなさを感じ取るのだが、古くは「やまとごころ」の代表は山桜だった。してみれば、西行が「願はくは花の下にて春死なむ」と詠んだ花は山桜ということになるか。いずれにしろ、花の主役はこれから山桜へと移ってゆき、ここ一カ月ほどはソメイヨシノとはまた違った、重厚でふくよかな花を楽しめそうだ。雨含みいよよ咲きませ山桜(あ)

f:id:jijiro:20150409061914j:plain