いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

揺れるイズッパコ

いやあ、ずいぶん揺れる電車だったね。そうですね。

駿豆線三島駅で降りた年配夫婦らしい方の会話である。私の前を並んで歩いている。修善寺辺りで温泉を楽しんだ帰りだろうか。

三島広小路駅から三島駅まではカーブが続く。この区間を通るときは、走行中揺れますからご注意くださいと必ず車内アナウンスがある。いや、この区間以外にも揺れる箇所は多々あって、iPhoneからブログを打っているときなど、電車の揺れで違うキーをタップしてしまうことは茶飯事である。

全体、イズッパコは揺れる。カーブじゃなくても揺れる。この揺れが、田舎のかつての砂利道を走るボンネットバスの揺れのようで、郷愁をそそるまではいかなくても、それに近い雰囲気を感じさせるものがあるのではないか? イズッパコという可愛らしい呼び名と、ガタゴト揺れる振動と、車窓を満たす田園風景とのハーモニーが、どこか懐かしい響きを人々に届けてくれているような気がする。

イズッパコ。地元の人は伊豆箱根鉄道のことを、親しみを込めてそう呼んでいる。私も伊豆の国に来た最初の頃はこの名称を口にするのに多少の引っかかりを覚えたりもした。よそ者がさも親しそうに言ってはいけない気がした。しかし、今では伊豆の生活にもすっかり馴染み、会話の中で使っても少しも違和感を感じなくなった。週の半分を伊豆の国で過ごすようになって三年、それだけ伊豆色に染まってしまったんだな。

徒歩4,151歩。自転車57kcal。

写真は、今回のいずぃなりの会で振る舞ったキクイモの浅漬け。これで2袋分の分量(1袋150円)。輪切りにしたキクイモに満遍なく塩を振り、生姜の千切りを混ぜ合わせて1時間半ほど寝かす。タッパーの下に溜まった水分を捨ててできあがり。たったそれだけ。これが大人気で、せんべい汁が煮える遙か前にほとんど平らげてしまった。翌朝、皆さんの土産にどうかと思って、私がキクイモを買ったコンビニに立ち寄ったら、今は扱ってないという。キクイモが出回る時期は思いのほか短かった。一カ月もなかったのではないか? あの独特の食感を味わうには後一年待たなくてはいけない。キクイモを庭に植えましょ育てましょ(あ)

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