いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

片道徒歩50分の通学か

立花地区の中学生は大仁にある中学校まで通う。昨日挨拶をくれた中学生は、いったい毎日どれくらい歩くのだろう。それが知りたくなって実際に歩いてみることにした。

伊豆の国市には合併する以前の旧町にそれぞれ中学校がある。そのうち韮山中学校と長岡中学校では遠方から通う生徒の自転車通学を認めているようで、ヘルメットを被った中学生が自転車で走っているのをよく見かける。が、大仁中学校の生徒が自転車に乗っている姿は見たことがない。山間地域も含めれば、恐らく通学区がいちばん広いはずなのに、通学手段は徒歩のみ(山間地域はさすがにバス利用だが)になっているらしい。

立花の家から急坂を下り、旧下田街道に出る。田京駅を右に見て、真っ直ぐ修善寺に向かって歩く。サイクルスポーツセンターへ続く道を横断すると、左手に大仁小学校が見えてくる。その校門脇がバス停になっていて、ここのベンチに座ってバスを待つ中学生のグループを以前に何度か見かけたことがあった。一度だけ、たまたま大仁駅から来るバスとすれ違ったことがあって、その行き先を見たら「亀石峠」だったので、そうか、あの中学生たちはこのバスを使って山間から通学しているんだ、大変だなあ、よくがんばってるなあと思ったことだった。

小学校を通り過ぎてしばらく行った先に「大仁中学校入口」の看板が見える。ここまで家から約40分。中学校の校門まではさらにそこから坂道を10分ほど上らなければならない。実際には坂を上らなかったが、上ったとして所要時間は足して50分。この距離を、近所の中学生は毎日往復歩くんだ。すごいなあ。私も負けてはいられません。よし、このまま修善寺まで歩いてやれ。というわけで、昨日は修善寺までを往復し、最高記録の2万5000近くの歩数を稼いだのでした。

徒歩11,196歩。

写真は、修善寺狩野川土手から見る富士山、左に荒々しい岩肌の城山(じょうやま)。その間に挟まれた高台の上にちょこっと見える茶色の建物が大仁ホテル。現役時代のミスタージャイアンツ長嶋茂雄が自主トレの定宿にしたという。作家の池波正太郎が戦後このホテルに宿泊したときに、たまたま久保田万太郎も同じ日に泊まっていたとエッセイに書いている。昔から著名人が多く利用した宿らしい。丘の宿春のすべてを見晴るかす(あ)

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