いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

写真俳句もどきだが

これまで利用していた健康保険証の資格が今月末で喪失するという通知書が届いた。4月からは国民健康保険証に切り替わる。その手続きをするために市役所へ行った。市役所までは歩いて42分。昔は40分も歩くなんて考えも及ばなかったが、今はむしろ歩くのが楽しい。歩きながら季節の移ろいを感じるのがいい。気がつけば履き慣れた2足のウォーキングシューズは、2足とも底が擦り切れてしまった。そろそろ新しいのを買わなくてはいけないと思っている。

作家の森村誠一写真俳句を勧める。写真俳句とは、散歩の途中で撮った四季折々の風景に俳句を添えるこという。心積もりとしては私も同じ方向を向いているのだが、語彙力のなさとセンスのなさで遠く足元にも及ばない。思うに森村誠一は写真を撮ったそばから頭に俳句が刻まれるのだろう。ところが私の場合、そういうことがまるでない。写真は写真、五七五(とても俳句と呼べる代物ではない)は五七五と、頭の中で分離している。写真を撮っているときにパッと五七五が浮かぶなんてことはまずない。

俳句といえば、茅ヶ崎に勤務していた三十代の頃、同僚が宗匠を務める句会に数年間参加したことがある。動機は至って不純で、句会が終わった後の呑み会が楽しみだったから。その頃は自転車で通勤していたから、自転車操業ならぬ自転車俳句を自称し、とにかく締切時間に追われていつもばたばたと投句していた。そんな根性だから、いい俳句ができようはずがない。それでも回を重ねるうちにだんだん要領が見えてきて、宗匠から特選をいただいたりもした(一度だけど)。

そのうち転勤を契機に句会からは足が遠のいてしまったが、自身のブログにこうして俳句もどきを添えているのは、私の中にかつて句会に親しみ楽しんだ思いがあるからである。撮った写真を見返しながら、冴えない頭で毎日うんうん五七五をひねる。そして、たまに俳句らしいのができたりしたときは、うふふと独り悦に入るのである。

徒歩11,429歩。

写真は、辻堂の湘南モールフィルへ向かう途中で見かけた看板。前回この道を歩いたときには確かなかった。つい最近開業したのらしい。こういう遊び心を持つ整体師は、腰痛肩こりを優しく揉みほぐしてくれそうな気がする。三月やこの一年の肩ほぐす(あ)

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