いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

『吉野弘詩集』が届いた

午前1時に起きてテスト作りの続きをやる。朝までなんとか間に合った。とりあえず同僚に点検してもらう。解答欄はまだ。こっちは土日で仕上げて来週月曜に点検してもらうことにした。来週は秦野分がこれに加わる。息も絶え絶え、青息吐息、息切れ寸前、胸突き八丁、最後の奉公、あともう少し、頑張れ頑張る、ここを凌げば春爛漫。

藤沢に戻ったら、Amazonに頼んでいた『吉野弘詩集』(ハルキ文庫 680円)が届いていた(たった1冊でも送料無料なんだね)。早速開いて目に止まった詩を一編。「つくし」という詩です。

つくし

土筆

土から生えた筆

風が土筆に聞いています

お習字か好き?

お習字が好き?

土筆が風に答えています

はい  いいえ

はい  いいえ

つくし  土筆

光をたっぷりふくませて

光を春になすっています

この詩を読んで、私はすぐに狩野川土手の土筆の群れを思い浮かべました。そして、この詩にうたわれるような、柔らかくて、暖かくて、優しい風景に、私を包みこんでみました。「はい  いいえ」の繰り返しで、風に吹かれてこっくりしたりいやいやしたりする土筆を映し出す…。いいね。そんな慈愛に満ちた目線が詩人の心根でもあるんだね。

徒歩11,064歩。自転車(伊豆長岡駅まで漕いだのに記録がない)。

写真は、出勤途上の白滝公園で見かけたカワセミ。いつものせせらぎの小径を職場へ向かって歩いていたら、視界の端に一瞬、川面を弾く鳥の姿が見えた。弾いてすぐ真上の枝に止まった鳥を見ると、それがカワセミだった。本物を初めて見た。宝石のようにきれいな鳥。iPhoneのズームではこの大きさが限界なのが悔しい。瑠璃色の鳥や六十路の春の径(あ)

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