いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

コーヒーだばネスカヘだじゃ

朝から冷たい雨。生ゴミを捨てに外へ出たら、雨に少し雪が混ざっていた。降り方はそんなに強くないから、昨年の今頃のようなどか雪にはならないと思ったが、どうも外を出歩く気にはなれなかった。六畳和室を閉め切り、石油ヒーターで暖を取りながら読書をする。溜め込んだ洗濯物を洗濯機に放り込む。しわのシャツにアイロンをかける。隣の奥さんからいただいたネスカフェのインスタントコーヒーを飲む。

このコーヒーは粉ミルクと砂糖がスティック状の袋に入っているもので、隣の奥さんの国では単にコーヒーといえばこのネスカフェを指すのだという。私も中学生くらいまではこれをコーヒーだとばかり思い込んでいた。私の亡き母も好んでネスカヘ(母は「フェ」の部分を「ヘ」と発音していた)を飲んでいたし。高校生になって少し気取り始めた頃、街の喫茶店で飲んだコーヒーがやけに苦かったのを覚えている。

ふるさとの訛りなくせし友といてモカ珈琲はかくまで苦し、と寺山修司は詠んだ。この短歌は石川啄木の、ふるさとの訛りなつかし停車場の人ごみの中にそを聴きにゆく、を多分に意識しているけれど、大学に入って東京で下宿生活を始めた頃は、私も寺山修司の影響を受けてモカ珈琲に凝った時期があった。ああ、あの寺山修司の朴訥(ぼくとつ)な津軽弁の競馬解説が懐かしい。

昼近くになって、石油ヒーターの灯油が空になった。外の物置にあるタンクから灯油を入れる。昨年暮れにカミさんに運んでもらったタンクは3つあったが、今日で2つ目が空になった。残り1つ。3月まで持つだろうか。少し心配になったので、幸い雨も小降りだし、外で暖を取ることにした。こういう場合は、大仁のガストで昼食した後、中央図書館で調べ物という流れになる。これで4時間分の暖房費節約。そうか、外食するんだから節約にならないか。

長岡南浴場(17:10)2→1人。徒歩566歩。

写真は、葛城(かつらぎ)山の冠雪。山頂にロープウェイの駅があって、横浜の呑ん友が伊豆を訪ねてくれたときに一度だけ上った。標高は452m。それほど高くない山だけど寒気が引っかかって雪が落ちた。きさらぎの雪いただいて山近し(あ)

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