いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

一歩ずつ春が近づく

朝、いつもの東海道線下りの沼津行きに乗る。切符を買うぎりぎりまでグリーン車に乗るか乗るまいか迷ったが、結局、乗るのを止めた。先月の思わぬ出費のささやかな穴埋めという意識が働いた。

茅ヶ崎で、目の前の座席が二人分一遍に空いた。こんなことはこれまでなかったこと。パチンコのチューリップがいきなりパッと開いた感じだ。茅ヶ崎駅のホームでは進行方向右側のドアが開く。そのことと関係があるかどうか分からないが、茅ヶ崎で降りる人は、開くドア側の席に座る傾向があるようだ。

電車が早川駅を出てすぐ、海から上った朝日の日差しが目を直撃した。この前、根府川の海を染めた朝日は、今日は早川から上った。一歩ずつ確実に春は近づいているんだなあ。

三島の仕事を午前で終え、伊豆長岡から狩野川の土手をのんびり歩く。日差しが柔らかくて気持ちいい。土手の草の上にどてっと腰を下ろし、富士山に絡まる雲と、青空にちぎれる雲とを眺める。啄木の「空に吸われし…」の心ばえを感じながら狩野川の瀬音に耳を傾けていると、何だか体がとろけてしまいそうになった。

夕方は長岡南浴場へ。たまたま受付の人が浴槽の温度を計り終わったところだったので、今日は熱い方の温度は何度ですか? と訊いたら44℃だという。ここは、上限の温度を43℃に設定してあって、それを超えると加水で温度調節をする。しかし、今日は調節する気配がない。たかが1℃の差と思うなかれ。この差は浴槽に 浸かるか止すかを判断する分岐点なのだ。44℃に浸かるには覚悟が要ると、湯らっくすのゆの人も言っていた。ならばと、覚悟を決めて入ったが、さすがに1分入るのがやっとだった。長岡南浴場(17:40)1→3人。10,325歩。

写真は、伊豆長岡の下田街道に立っている交通安全スローガン。「…みえますか」とあるが、肝心のところがよく見えない。路上観察を意識しながら歩くと、これまで何度となく見ていたものも、あっ、という発見があって面白い。ちなみに、このよく見えない部分には「ちいさなぼくが」と書かれてありました。春巡り来て看板の色褪せる(あ)

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