いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

長男と酒を酌み交わす

昨夜遅く、横浜の小さなレストランで料理を作っている長男が藤沢にやってきた。長男は、92歳になる義母の介護を兼ねて、普段は横須賀のカミさんの実家に間借りしている。介護といえば聞こえはいいが、民間アパートを借りるだけの余裕がないので、只で住まわせてもらっているといった方が正しい。それでも義母からすれば、同じ屋根の下に初孫の長男が住んでくれていることが心強いらしく、多少の気も遣ったりして、長男がいるおかげで粗相の回数も減ったと、昨年暮れの餅搗きのときに義兄が言っていた。

その義兄が、搗きたての餅で一杯やりながら、長男に伊豆の家の話をした。私もこれまでに長男を伊豆へ誘ったことが幾度もあったが、休みが取れないとか、うんそのうちとか、はぐらかしてばかりいて、まだ一度も伊豆の家をみたことがない。それが昨夜遅く、どういう風の吹き回しか、伊豆へ行ってみたいと言い出した。

私は5日(月)から三島へ出勤する予定で、正月三が日は藤沢でのんびり過ごすつもりでいたが、そういうことならばと、今日、長男を連れて伊豆へやってきた。

藤沢を出るのが遅れ、伊豆長岡に着いたのが午後4時過ぎになった。1時間ばかり温泉に浸かって、その後で夕飯を摂り、腹を満たしてからタクシーで家に行けばいいや。温泉はどこがいいだろう。そうだ、サンバレーの夢殿にしよう。あそこなら長男も気に入ってくれるだろう。そう思って駅から電話を入れてみた。そうしたら、日帰り入浴サービスは正月三が日は休業させていただいておりますと丁重に断られた。この時期は宿泊客へのサービスに専心するということらしい。そうか、正月は温泉ホテルの書き入れ時なんだ。

ならば次なる場所はと探して目を付けたのが「弘法の湯 本店」。ここなら駅から歩いても15分ほどだ。浴衣2着、バスタオル2枚、フェイスタオル1枚付いて1000円。岩盤浴が売りで、一度話の種に利用したことがある。私の見立てでは星2つ。岩盤浴は別にどうでもよかったが、タオルを持っていなかったことと、駅から歩けることで、ここに決めた。風呂上がりは、昨年暮れに呑兵衛友達と云った「彩鳥」で天城しゃも肉鍋をつつく。こうして長男と二人差し向かいで酒を呑んだのは、実は今回が初めて。私にとっては、思いもかけない最高のお年玉でした。徒歩5,274歩。

写真は、「弘法の湯 本店」の玄関。宿泊客が大勢いて賑わっていました。正月三が日は温泉旅館でゆっくり過ごすという人が、こんなに多いとは思いませんでした。三が日温泉宿の雪見酒(あ)

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