いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

サンバレーの露天風呂

ホテル・サンバレー伊豆長岡の日帰り入浴に行ってきた。平日料金850円。

ホテルの正面玄関から入ったが、まず、乗ってきた自転車をどこに停めておくかに戸惑った。高級感漂うホテルには、そもそも自転車置き場なんてのは存在しない。玄関先で、到着した客の駐車誘導をしていた紺の半被の人に、自転車置き場を訊いてみた。そうしたら、その人は困ったふうに周囲を見渡し、玄関脇の軒下の、玉砂利を幅1メートルほどに敷きつめた場所に私のおんぼろ自転車を持っていった。高級感を一気に損なわせてしまったようで恐縮至極ではあったが、まあ、ホテルの人がそこを選んだのだから、それに従うしかないよなあ。ありがとうございますとお礼を言ったら、盗難防止のためにロックはしてくださいよ、と心なしか多少怒りを含んだような口調で言われた。ほら、やっぱり自転車を迷惑がってる。

フロントを通り、売店を抜け、ガラス戸を開け、進んだ廊下の突き当たりを曲がったところに大浴場の受付はあった。大浴場は「満天の湯夢殿」といって、あの法隆寺の夢殿をモチーフにしているという。浴槽も、壁も、天井も全て桧作り。ドーム型で天井は高く、何とも贅沢な空間である。浴槽は、中央に六角形の大浴槽を置き、窓側の半円を、ぬる湯、ジェット湯、寝湯と囲む。洗い場の脇にサウナがあり、私が入ったときには上の段に寝そべっている人が一人いた。詰めれば10人くらいは座れそう。

さて、柱状閣下さんお勧めの露天風呂に入ったが、これが期待どおりのいい風呂で、体の芯まで堪能しました。岩の上に源泉掛け流しの口があって、そこに手を持っていったら、熱いの何のって。あれは60℃くらいはあったかしらん。サービスをストップした湯屋光林の露天風呂はぬるめだったけど、ここ夢殿のは露天風呂にしてはやや熱め。これがたまらなくいいんだなあ。火照った顔を寒風にあてて、体をじっくり温めるってのが。露天風呂は熱いのに限ります。料金的に足繁く通うというわけにはいかないけれど、また入りに行きたいと思わせる温泉でした。徒歩4,824歩。自転車711kcal。

写真は、ホテル・サンバレー伊豆長岡の「まんが図書館」。大浴場の上階にある。市立図書館並みの広さを持ち、書棚には約2万冊の漫画本がぎっしり並んでいる(『カムイ外伝』が全巻揃っていたのはうれしいぞ)。風呂上がりの格好で、音も立てずに一心に漫画を読みふけっている光景は、なんか異様な感じでした。カムイ伝読みに湯治の客となる(あ)

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