いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

目的の店は「本日貸切」

かつて数回にわたってぼろ家の修繕を手伝ってくれた友が伊豆にやってきた。

三島広小路スープカレーを食べに行く店があって、その店は夜になると居酒屋に変わる。夜の顔がどんなふうに変貌するのか一度確かめてみたい。そんなことを先日のブログに書いたら、早速友がコメントをくれて、ならば一緒に行きましょうという話にまとまった。

三島駅北口午後5時に待ち合わせたところ、折からの強風で電車到着が大幅に遅れ、寒風吹きすさぶ熱海駅で30分以上電車を待っているというメールが入った。その前に私が、あまりに寒すぎるからドトールで待つことにしたというメールを送っていて、それに対する返事のメールだった。吹きさらしの熱海駅ホームで電車を待つ友の姿を思いやりながら、こっちはぬくぬくとドトールでコーヒーを飲んでいるのが申し訳なくて、でも待つしかなくて、運行状況をネットで確認しながら到着をじっと待つ。幸いにも友は待ち合わせの5時に少し遅れただけで到着した。

北口から新幹線ガード下をくぐり、文学碑が並ぶ水辺を三島大社まで歩く。さらに三島大社から旧国道1号線を沼津方面に10分ほど歩き、三島広小路駅の踏切に出る。目指す店「THE すすきの」は、そこからさらに3分ほど歩いたところにある。開店の午後6時に少し間があったので、踏切を渡ったすぐの立ち飲み屋で下拵えをすることにした。実は、この立ち飲み屋も一度入ってみたいと思っていた店なのだが、さすがに一見で一人入る勇気がなかった。今日、頼もしい友を得て、ようやく宿願を叶えることができた。これでもう大丈夫、一人でも入れる。

立ち飲み屋で入念にウォーミングアップした後、いよいよ本命の店に向かった。時計は午後6時半をやや回ったところ。店に入るにはちょうどよい頃合いだ。北海道の、さて、どんな肴が出てくるのだろうと期待を胸に階段を上って行くと、な、なんと、ドアに「本日貸切」の貼り紙が張られているではないか。なんてこった。友はこの日のために、寒風の中をはるばる横浜から来てくれたというのに…。友よ、許せ。店に確認しなかった私のせいで、無駄足を踏ませてしまった。次からはきちんと確認を取りますので、これに懲りずに、またお付き合いください。徒歩13,440歩。自転車53kcal。

写真は、三島広小路駅に隣接する立ち飲み屋。営業規則で火は使えないという。だから、焼き鳥を焼くのも煮込みを温めるのも、全て電気コンロ。ある意味、オール電化と言えなくもない。とばりの間より木枯らしの立ち飲み屋(あ)

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