いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

歩いて知る景色

昨日、大パンクを起こした自転車を修理に出したので、今日から駅まで歩くことになった。最寄り駅は徒歩15分の田京駅なのだが、伊豆長岡駅から三島田町駅までの回数券を買ってあるので、自転車が修理から上がってくるまでの間(店の人は1週間かかると言っていた)、伊豆長岡駅に出ることにした。こちらは徒歩28分。約2倍の時間がかかるけれど、坂を下りるところから駅まで、ずっと富士山を正面に眺めながら歩くことができるので、全く苦にならない。逆にお得に歩数を稼げるし、第一、気分がいい。

歩いてみて初めて気づく景色もある。狩野川の土手を下って韮山反射炉入口のT字路を渡り、下田街道を駅に向かおうとしたところ、街道沿いの建物に挟まれるように富士山が大きく顔を覗かせているのに気づいた。いつも通っている道なのに、これまでちっとも気づかなかった。車の通る道を自転車で走るときは、衝突を避けようとするから、どうしても走る方向にしか目を向けない。しかし、徒歩だと衝突の心配がないから目線は空にも広がる。それで、自転車に乗っているときには目に入ってこなかった景色が、今日になって初めて目に飛び込んできたというわけだ。

一年中さまざまな表情を見せてくれる富士山だが、そのどれもが見ていて飽きない。殊に今日のような朝焼けの富士山は、初めて薄紅を引いた乙女の恥じらいを見るようで、また、自分の美しさを誇らかに謳うようで、ついついうっとり見惚れてしまう。おかげで、乗る電車を一本遅らせてしまった。

午後4時、茅ヶ崎の歯医者で治療を終え、歩いて藤沢に戻る。今日も歩きに歩いて、徒歩18,902歩。

写真は、朝焼けの富士山。いつもはこの道を自転車で通るのだが、昨日、頼みの自転車を修理に出したので、今朝は伊豆長岡駅まで徒歩。お陰で朝日に輝く富士山をたっぷり仰ぐことができました。薄紅も凛と冬めく今朝の富士(あ)

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