いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

実のならぬ柿

去年の秋、あれほどたわわに実った渋柿が、今年は一つも実が生らない。一昨年、今の土地を手に入れた秋も、確か実が生らなかったように思う。だから、何となくではあるが、柿って一年おきにしか実が生らない果物なのかなあと思っていた。でも、風呂屋に行くときに通る畑の柿は、毎年たわわに実をつけている。なぜ毎年、実が生るのだろう。育てる柿の種類が違うのか、それとも手入れの仕方が違うのか、詳しいことはよく分からない。よく分からないながらも、まあ、うちの柿もきっと来年は去年のようにたくさん実をつけてくれるだろうと、今のところは楽観している。というか放ったらかしにしている。

そうは言ってもやはり、なぜ一年おきなのか、農家の柿はなぜ毎年生るのか、といったあたりの理由を多少は知っておきたいと思ってネットで調べてみた。そうしたら、柿は、隔年結果の性質を持つ品種が多い(住友化学園芸)とある。隔年結果というのは、成り年(表年)と不成り年(裏年)を交互に繰り返すこと。なぜそういうことになるかというと、実が多い年には樹が養分を消耗しきって、花芽分化のための養分が不足し、したがって翌年は不成り年になりやすい。すると今度は、枝が充実して花芽が多くでき、その翌年は成り年になる。どうやらそういう仕組みらしい。なるほど、それで一年おきにしか実が生らなかったんだ。では、農家の柿は、どうして毎年実が生るのか。それは、成り年に実をつけすぎないように摘蕾と摘花を、それも樹体養分の消耗を防ぐために早めに実施して、実の数を制限しているのだそうだ。プロの農家は相当な手間暇をかけて柿を育てているんですね。私にはとても無理だ。それだったら、実の生るのは一年おきでいいから、放ったらかしのままにしておく。ただ、柿の木の上部も夾竹桃と枇杷に圧迫されるようになってきたので、風通しをよくするために、手前の柚木も含めて全体的に剪定のハサミを入れる必要があるかなとは思っている。いくら放ったらかしとはいえ、それくらいはやりましょう。6,554歩。

写真は、今年一個も実をつけなかった庭の柿の木。お願いだから、下の九条ネギの成長の邪魔だけはしないでおくれ。実の生らぬまま柿の葉の朽ちにけり(あ)

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