いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

障子紙を張り替えた

穴だらけの障子というのは、家の中からみると、多少見苦しいけど住めなくはない。そう思って、年末の大掃除までそのままうっちゃっておくつもりだったが、今朝、プラごみを出しに行くときに庭からふと見たら、なんともみすぼらしく、気持ちも寒々と荒むような思いが突如起こった。ごみ出しから戻ってきて改めて見た。どうしたってこれはお化け屋敷だ。こりゃダメだ、張り替えなきゃ。年の暮れまで到底待てない。善は急げ。思い立ったが吉日。今日だ、今日やってしまえ。
というわけで、早速、障子の張り替え作業に取りかかった。まずは穴だらけの古い障子紙を勢いよくはがす。これを孫たちにやらせたら嬉々としてやるだろうなあ、勢い余って桟を折ってしまうかもしれないぞ。そんなことを思いながらベリベリはがしていく。ところが、はがし方にもちゃんとコツがあるということを、後からネットで知った。刷毛に水を浸して、裏から桟全体に水分を含ませ、2〜3分待って下からゆっくりはがす。これが正しいはがし方。私の場合、豪快にはがしたはいいけど、結局、桟にこびりついて残った紙を濡れ雑巾で全部拭き取る羽目になって、これに大層な時間がかかってしまった。それに、以前、部分張り替えをしたときに、横着こいて専用糊ではなく木工用ボンドを使ったために、それをはがすのに往生した。やはり、先達の知恵は疎かにしてはいけません。
水拭きし終えた障子を縁側に立てかけて、その合間にホームセンターで一枚張りの障子紙とチューブの専用糊を買ってくる。糊は刷毛で塗るものとばかり思っていたが、今は「ハケノン」というチューブの糊があるんだね。これだと刷毛を使わなくて済む。口に突起があって、それを桟にあてがってチューブを絞れば小さい穴から糊が出てくる仕組み。これはなかなかのアイデア商品だ。でも、これを使用する家庭って、どれくらいあるのだろう。張り替えの面倒な障子を避けてカーテンを吊す家庭が増えるのも、時代の流れで致し方ないことなのかもしれない。
新しい障子紙を張るのは、ほんの数分でできた。元のところにはめ直し、右に左に動かしてみる。うん、やはり、新しいっていいね。見違えるように明るい。気持ちまで明るくなる。さてさて、この障子紙がいつまで孫の攻撃から逃れられるか、それは今後のお楽しみ。1,500歩。
写真は、穴だらけの障子紙をはがし、桟を水拭きした明かり障子。障子紙と糊を買ってくるまで、このまま陰干しておいた。張り替えの障子葡萄の影揺らす(あ)

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