いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

長靴にするべきだった

伊豆から秦野へ勤務。雨で自転車が使えないため、傘をさして田京駅まで歩く。田京駅に出るときにいつも通る近道は、雨の降り具合からして恐らく通れないだろうと判断し、無難な舗装の急坂を下る。坂は雨水が勢いをつけて流れ落ち、その筋を避けながら歩いたつもりでも、坂を下り終える頃には、スニーカーにじわり染み込む雨水の感触が足裏に伝わってきた。長靴にするべきだったな。

一日中雨が降ると分かっている日は長靴に限る。青森で暮らしていた頃は、雨の日は当然のように長靴を履いたものだ。もちろん雪の日だって長靴だ。年間を通して、少なくとも4ヶ月は長靴のお世話になっていたのだと思う。デパートだって喫茶店だって、当たり前のように長靴のままドカドカ入っていったもんだ。それが雪国の風景だったし文化だった。しかし、こちらで暮らすようになって、雨の日でもほとんど長靴を履くことはなくなった。履くのは釣りに行くときと畑仕事をするときだけだ。

どうして雨の日に長靴を履かなくなったんだろう。究極のオシャレは靴にありと、かつての職場の、自称ダンディーな同僚が言っていたが、スーツ姿に長靴の組み合わせは、その人から言わせれば許せないスタイルということになるのだろう。いわゆる都会には、そんなダサい格好で街を歩けるわけがない、田舎じゃあるまいし、といった見た目重視文化が浸透しているのかもしれない。知らず識らずのうち私もその意識の中に取り込まれていたようだ。見た目なんか気にする齢でもあるまいし、よし、これからは雨の日は長靴を履いて出勤することに決定。6,416歩。

写真は、庭に咲いた石蕗(ツワブキ)の花。ツワブキの若い茎の佃煮のことを「キャラブキ」という。へええ、そうなんだ。初めて知った。今度キャラブキを作ってみようっと。石蕗の花雨の中黄を濃くす(あ)

f:id:jijiro:20141023043046j:plain