いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

行動範囲が広がった孫

朝から小田原で孫の世話。今日が土曜日ならば、そのまま孫を連れて伊豆へ行き、伊豆で一晩泊まった翌日の日曜に小田原へ戻るというパターンになるのだが、今日は日曜、明日は学校ということで、今日一日、小田原の孫の家で面倒をみることになった。このパターンは初めて。

約束の朝8時ちょうどに小田原の家に着く。インターホンを鳴らすと、家のリビングからタタタタタッと孫の足音が聞こえ、サッと玄関のドアが開くやいなや、孫娘が私の腕に勢いよく飛び込んでくる。続いてお兄ちゃんが、欠けた二本の前歯の歯茎をにっと見せながら笑顔で挨拶する。孫の世話で何が嬉しいかというと、この一瞬間の、この挨拶のときだけだ。残りの膨大な時間は、正直言ってあまり楽しくない。

だいたい、孫も近頃は悪知恵がはたらいてきて、こちらの言うことを素直に聞き入れることが少なくなってきた。ときにいたずらが過ぎて大声でどやしつけることも多くなった。叱るのにはエネルギーがいる。疲れる。そして、今日の場合、孫たちは自分の家ということもあって、自転車を使える強みがあった。近くの小学校に遊びに行こうと孫に誘われ、孫たちは自転車で、私は徒歩で出かけた。遊んでいる途中で下の孫娘がおしっこを訴えたので、一旦家に戻ることになった。私が自転車の二人を追いかける形で遅れて家に着いたら、二人の自転車がない。家の中にもいない。カミさんは食材の買い出しで留守。しばらく家の近所を探し回ったが、どこにもいない。どこへ行ったものやら皆目見当もつかない。探し疲れてリビングのソファーでぐったりしていたら、そのうち、何事もなかったように軽やかに戻ってきた。どこへ行っていたと詰問したら、コンビニに行ってきたとあっけらかんとして答える。クルマに轢かれたらどうする、知らない人に連れていかれたらどうすると叱っても馬耳東風。それ以上言う気も起きなくなってしまった。孫は目に入れても痛くないほどかわいいと言うが、あれは嘘だね。かわいいという時期もあるにはあったが、その時期が過ぎればだんだん憎たらしくなる。8,375歩。

写真は、孫の家の前を流れる用水路で、網を持ってザリガニを捕まえようとしている孫娘。ここまでは素直だったんだがなあ。来春はこの背中に、未来のいっぱい詰まった真新しいランドセルが背負われることになるのか。幼子の背のきららかに秋うらら(あ)

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