いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

早朝の栗拾い

朝5時半に孫娘が目を覚ました。孫娘の声でカミさんが起きてきた。上の孫がまだ寝ているから大きな声を出さないでとカミさんが言うので、大きな声の孫娘を散歩に連れ出すことにした。
家から3分ほど坂を上ったところに栗林がある。今度孫たちが伊豆に来たら、そこで栗拾いをさせようと思っていた場所だ。それで先週下見をしたのだが、そのときには青々とした毬栗(いがぐり)がまだ枝にしっかりぶら下がっていて、枝を揺すってもおいそれと落ちそうにない感じがした。ただ、毬栗の大きさはソフトボールくらいにパンパンに膨れていて、もしかしたら孫の来る頃にはだいぶ落下しているのもあるかもしれないという期待はあった。
栗林に着くと、果たして、実を覗かせた茶色の毬栗が期待していた以上に落ちていた。以前、蝉の抜け殻を集めた入れ物に、拾った栗をどんどん入れていく。拾い始めてものの5分も経たないうちに、用意した入れ物はたちまち満杯になってしまった。大小合わせて50個はあっただろうか。大きいものはピンポン球くらいのまるまると肥えたものもあって、予想以上の大収穫であった。家に帰って早速カミさんに煮てもらう。カミさんは、これだけの栗をスーパーで買ったら1000円はするわよ、と主婦の算盤(そろばん)を弾く。私はそういう算盤勘定が苦手。ありがたく山の恵みをいただきます、でいいではないかと思う。
台所が賑やかになったところで、上の孫がようやく布団から這い出てきた。孫娘が、栗拾いに行ってきたと爽やかに告げると、お兄ちゃんは、「いいなあ。僕も行きたかったなあ」と、しきりに残念がる。そうだな、お兄ちゃんが起きるのを待って一緒に連れて行ってやればよかったな、と、ちょっぴり心が痛んだ。10,280歩。
写真は、濡れ縁で栗の実をスプーンですくって食べる孫。自分たちがぽろぽろこぼした実の欠片を、せっせと巣穴に運んでいる蟻の行列に興味を持ち、実を口に運ばず直接地面にばらまき始めた。あれ、皮ごと放り投げて、そんな大きいの、蟻さんは運べないよ。不揃いの栗食む孫の顔似たり(あ)
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