いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

あやめ湯のスパイクシューズ

いつもなら金曜は、三島の勤務を昼に終えて、その足で藤沢に戻るのだが、昨日は大場の病院の検診を入れたために、それから戻るとなると藤沢に着くのは夜の8時くらいになってしまう。それだったらもう一日伊豆でゆったりして、今日午後3時に予約を入れてある茅ヶ崎の歯医者に向かえばいい。その方が、一旦藤沢のマンションに戻ってバッグを置き、再び自転車で歯医者に向かうよりは効率がいいと思った。
そう決めて、昨日は古奈のあやめ湯に浸かった。時間が夕方6時を過ぎていたので、回数券の使える長岡南浴場は混んでいると踏んだのだ。最近は熱めの湯でないと入った気がしないくらい熱い湯を好むようになっていて、だから、温めの韮山の温泉交流館へは足が遠のいていた。行くのはメインが長岡南浴場で、サブがあやめ湯、どうしてもサウナに入りたいと思ったときに交流館を使う。行く時間帯にもよるけれど、優先順位としてはそんなところだ。
それで、昨日のあやめ湯では、これまでに見たことのない光景と出くわすこととなる。あやめ湯は、暖簾をくぐって入った正面に入浴券の自販機があり、そこで券を買って小窓の奥の番台に差し出すのだが、その入ってすぐのコンクリートの三和土に、さながら蜜蜂が群れて人の顔にヒゲを作るかのように、立錐の余地なく同一の白いスパイクが並べられてあったのだ。スパイクは一様に泥で汚れている。ソフトボールのスパイクと見たが違うかもしれない。ともかく数が半端じゃない。詳しく数えたわけではないが、ざっと見て40足は並んでいただろうか。
浴槽に浸かっていると、中央の仕切り壁の吹き抜けから、若い声で、熱い、熱い、の連呼が飛んでくる。私も慣れる前の当初は熱いと感じたことは確かだし、事実、温泉場で一番の熱さを誇るあやめ湯ではあるが、まさか若い女の子がこの熱い湯に好んで入るとも思えない。合宿か何かで伊豆長岡に来ていて、どこかのグランドで練習を終えた後にあやめ湯で汗を流すというコースだったのかもしれないが、これって多分に監督さんの趣味が入っていますね。風呂ならあやめ湯に限ると。
あやめ湯を出たら、ベンチに一人の風呂上がりの女の子が座っていた。合宿? はい。どこから来たの? 北海道です。へええ、北海道か、北海道は寒いでしょう? はい、寒いです。こっちは暑いでしょう? はい、暑いです。それだけの会話だったけど、北海道と聞いて、なぜか親近感が湧いた。最後に、頑張ってね、って言ったら、はい、ありがとうございます、と爽やかな返事が返ってきた。それだけで幸せな気分になった。11,705歩。
写真は、午前中に俄かにこしらえたベンチ2脚。おお4脚揃った。これで4辺に囲んでBBQができるぞい。あとは提灯だな。提灯、というか行灯は孫が来たときに作るとしよう。温泉の若き肢体の声高し(あ)
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