いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

待ちに待った夏

水曜は、いつもなら秦野へ出勤するところだが、三島の勤務が月曜日課に変更になったことで、今日は三島への出勤となった。幸い秦野の方が夏休みに入っていたので、それが可能となった。
蜩(ひぐらし)の鳴き声に包まれながら自転車を走らせる。まだ温まっていない朝の冷気が気持ちいい。先日きれいに刈り取られた狩野川土手の雑草も、もう新しい草に生え変わり、土色の地肌を緑に塗り替えていた。川は天城から運んできた水を満々とたたえ、富士山を目指して北へ流れる。淵から浅瀬へ変わるところに黒羽の川鵜が群れている。鮎でも狙っているのだろうか。
いつも見る風景なのに、今日は何だか生き生きとして目に映る。ずっと縛られていたものから解き放たれたような感覚。そう、子供の頃に感じた、夏休みを迎えたときのワクワクしたあの感覚だ。今日の勤めを終えればひとまず息をつける、今朝は確かにそういう思いはあった。
4月から週14時間で2箇所に勤務し、5種類の教材準備をしてきたが、正直言って息もたえだえという状態だった。今日に至るまで、このような勤務形態にしてしまったことを何度後悔したことか。ようやく一息つけるところまでたどり着いてホッとしている。最初は伊豆から秦野までの2時間の通勤時間も、読書の時間にあてればいいやくらいに思っていた。確かに去年はそれができたのだが、今年は読書の途中で必ず睡魔が襲ってきて、貴重な時間を奪われるというのがほとんどだった。毎日温泉に入って疲れを取ったつもりでも、疲れは抜け切れていなかったわけだ。
とにもかくにもこの夏は、来春3月までの後半戦に向けて身体を休め、心をリフレッシュしようと思う。来月は呑兵衛仲間との北陸旅行、高校のクラス会というお楽しみも待っている。孫と一緒に遊んだり、近所の山に登ったり、海で釣りをしたり、いで湯巡りをしたり、まだ手をつけていない家の修繕をしたり、放ったらかしの庭木の手入れをしたり、もちろん教材準備も怠らず、なんて数えていったら、いやあ、やることいっぱいだあ。
子供の頃も、夏休み前は、あれもやりたい、これもやりたいと欲張ってばかりいたが、終わってみれば何一つ成し遂げたものはなかった。ただひたすら遊びまくっていた。この夏もそうなる可能性は十分あるが、まあ、なればなったで、後は野となれ山となれ、ともかく、夏だ、夏だ、夏に突入だ。7,220歩。
写真は、楽寿園向かいの白滝公園にある、富士山の雪解け水が飲めるという手水鉢。雪解け水というから、さぞかし冷たいだろうと思って一口飲んだら、普通の水の温度と変わらなかった。今度バイクで通ることがあったら、ペットボトルに汲んできて、それで珈琲を淹れてみよう。蜩の下に富嶽の水の湧く(あ)
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