秦野へ出勤。2コマ目の講義の最中に、突然、キッキッキッという猿のようなけたたましい鳴き声が聞こえてきた。隣接している中学校の方からである。どんな授業をしているんだろうと訝しく思ったが、その猿の鳴き声のような声は10秒ほどで止んだ。そういえば、2年ほど前まで勤めていた横浜の職場は、大きな動物園の隣にあって、よくパオパオとかガオガオとか動物の鳴き声が森の向こうから聞こえてきていたなあ。
講義を終えて講師室に戻ったら、先刻の鳴き声のことが話題になった。ややあって、付近に猿が出没しているので注意してください、決して猿を刺激するような行動は取らないでください、目を合わせないようにしてください、という放送が入る。えっ、では、さっきの鳴き声は本物の猿だったんだ。へええ、こんな住宅地にまで野猿が姿を見せるんだ。聞くところによると、以前、近くの弘法山には熊も出たことがあるという。丹沢山塊の連なりの末端が弘法山になることを思えばさもありなん。丘を切り開いてできたこの新興住宅地に猿が出たって何ら不思議なことはない。元もと彼らが棲んでいた場所だったんだろうから。
夕方、秦野駅前の居酒屋で職場の歓送迎会があった。飲み放題の宴会コースだったが、最後にシュークリームのアイス(シューアイスとか言うらしい)が、コンビニで売られているようなビニール袋に包まれたまま出てきた。しかも、ご丁寧に民芸風のお盆に乗せられて。これには興ざめ、酔いが一遍に冷めてしまった。
帰りは、小田急で小田原に出て、小田原から新幹線で三島、三島で最終一本前の修禅寺行きに飛び乗る。ついうっかり、東海道線を使うと三島での最終修禅寺行きに間に合わない時間まで皆に付き合ってしまった。いけない、いけない、二次会分を新幹線に呑まれてしまった。6,813歩。新幹線最終電車を追い越せり(あ)
