いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

鶯で目覚め

鶯の声で目覚める。ホーホケキョ、庭の方から聞こえる。目を閉じたまま弾けた布団を掛け直し、じっと耳を澄ます。ホーホケキョ、実にいい声で鳴く。梅の香に誘われたのだろうか。目を開けるのが勿体なくて、至福の目覚めをしばらく延長することにした。今を盛りと咲く梅の花も、昨日一日中降り止まなかった雨でどれだけ散ったかなあ、なんて想うところは、まさに孟浩然の「春眠暁を覚えず」の世界そのもの。梅が枝の雨滴をほとりと垂らして飛び跳ねる鶯を詩の中に置いて、暖かい春のまどろみを堪能したことだった。

働き盛りの頃に憧れていた世界が今ここにある。こんなに楽しくていいんだろうかと思うくらい毎日が楽しくて仕方がない。好きなことをやって、好きなことができて、蓄えはなくても取りあえず食っていける。理想の現在進行形である。自分のためにやっていることが、ひいては世のため人のためになること、それが私の理想とするところではあるが、なかなか世の中、思った通りに事は運ばない。しかし、それがまたいい。そう簡単に思い通りになったらつまらないし、大体、現実にはそんなことはまずない。何くそ、と踏ん張るところがあるからいいんです。そういうことも含めて人生を丸ごと楽しんでしまうこと、これが何より肝要です。暢気爺の戯言です、はい。
午前に大場の病院で定期診断。HbA1cが前月より0.2ポイント上昇した。正常の範囲ではあるが、もう少し低い数値になるよう努力すべし、とのこと。それよりもTGが高めなので、お酒は控えましょう、休肝日を作ってください、と言われ、これが何より痛い。呑んですぐ横になる習慣を改善すれば何とかなるかな。って、休肝日を設ける気がさらさらないのは困ったもんだ。
午後、三島ねぶたを解体する。作業班の要望で、頭部、両手、両足はスクラップしないで保管することにした。さて、これらのパーツ、果たして復活する日は来るのでしょうか。6,425歩。まだよまだまどろんでいるホーホケキョ(あ)
f:id:jijiro:20140301073656j:plain