いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

昭和レトロ風の卸売市場

朝、孫を小田原まで迎えに行く。車を走らせると同時に小雪がちらついてきた。雪道の運転に過剰な恐怖心を抱くカミさんは、雪片がちらりと舞い始めただけで神経が昂ってしまう。(アンタが)もたもたしているから雪が降ってきたじゃないの。ああ、だんだんひどくなってきた。時間までに小田原に着かなかったらどうするの。本当に困ってしまう。帰って来れなかったら電車で(孫を)連れてくるしかないわ。私が、積もりゃしないから大丈夫だよ、と言ったところで、どうしてそんなことが分かるのよ、と返すに決まっている。だから、余計なことは言わない。雪が降ったのは私が支度にもたついたせいということにしておく。

小田原に着いたら、幸いにも雪は止んでいた。気を取り直したカミさんは、鴨宮の小田原総合食品卸売市場に寄ってみたいと言い出した。下の孫娘が生まれる前に、上の孫の世話で何度かこの建物の前を通ったことがあって、一度覗いてみたいと思っていたそうだ。なるほど、外観は昭和レトロ風で、私としても見て損はないと思えるような雰囲気を漂わせていた。駐車場はがらがらで、停めてある車も業者のものが目立った。カミさんは、ちょっと見てくると言ってすたすた市場の中へ入って行った。私も車を降りたが、孫たちがなかなか車から出てこない。これがコンビニだったら一目散に店内に走って行くのだが、昭和レトロ風の建物には全く反応を示さなかった。ここには自分たちをワクワクさせるものは置いていないと直感したのだろう。子どもの感覚ってすごいね。子どもを車においたままその場を離れるわけには行かなかったので、ひたすらカミさんの戻りを待つしかなかった。ややあってカミさんが手ぶらで戻ってきた。買いたいものは何もないとのことだった。客は近くにできた大型ショッピングモールの方に流れ、昭和の景気に支えられた卸売市場も早晩消える運命にあるのかもしれない。

テラスモール湘南有隣堂で孫の玩具を購入。百均と違って確かにモノはいい。値もいい。2,846歩。ものづくりその心もてどんど焼き(あ)

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