いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

弥三郎節

伊豆長岡駅まで自転車を走らせて5:42発の始発に乗る。田京駅の方が距離としては近いのだけれど、駐輪場は狭くて使いづらい。というか、駐輪してある自転車には放置自転車紛いのものも含まれていて、使おうという気が削がれる。伊豆長岡駅の駐輪場は田京駅のよりも5倍は広く、整頓もしっかりしていて使い勝手が良い。

駅待合のベンチは2台とも塞がっていた。横に大きなトランクが置かれてある方のベンチから年配の男の人が立ち上がり、改札窓口で切符を求める。「茅ヶ崎まで、2枚」。おお、私の降りるお隣の駅だ。それだけで何となく親近感がわくから不思議。熟年夫婦の温泉旅行の帰りだろうか。それとも、人生にくたびれた怪しい男と悲しい女だろうか。別にどうだっていいけれど、6時前のこんな朝早くに、追い立てられるように始発電車に乗らなくてもよさそうなものではないか。当今は素泊まりだって朝食サービスを出す旅館だってあるぞ。ゆっくり朝飯を食っている時間が取れない事情があるんだろうなあ。別にどうだっていいけれど。

三島で東京行きに乗り換え、耳に津軽民謡を流す。最近、このパターンが多い。🎵ひとっつあえ〜 木造新田の下相野〜 村のはんずれコの弥三郎あえ〜 やりゃ弥三郎あえ〜。DVD「八甲田山」では、雪中行軍を前にして青森連隊の神田大尉(北大路欣也)が弘前連隊の徳島大尉(高倉健)を訪ね、一献傾けるシーンがあるが、その座で高倉健が歌ったのが弥三郎節である。🎵むっつあえ〜 無理な親衆に使われて〜 とおの指コから血コ流す〜 これも弥三郎あえ〜。無理を強いる上部へのやりきれない思いを津軽民謡、弥三郎節に重ねたのであった。そして運命は最悪の結果を生む。

青森の友人から届いていたハガキに返事を書いて投函。帰りにコンビニで本日発売のビッグコミックを買う。「ゴルゴ13」の連載が45周年だと。凄すぎる。それにしても、そこのコンビニさん、入口の落ち葉をどうにかしたら。12024歩。冬来るじゃ無理だばせしな弥三郎(あ)

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