いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

落葉の道

秦野へ出勤。いつもより10分ほど早く職場を出て、一つ二宮駅寄りのバス停まで歩いてみる。バス通りの右手に戸建ての住宅が並び、左手は急斜面の雑木林になっている。雑木林もバス通りの桜並木も秋の色を濃くし、時折はらりと落ち葉が舞い降りる。歩道に敷かれた落ち葉を踏みながら、上田敏の訳詩が頭をよぎった。

秋の日の ヴィオロンの ためいきの 身にしみて ひたぶるに うら悲し

鐘のおとに 胸ふたぎ 色かへて 涙ぐむ 過ぎし日の おもひでや

げにわれは うらぶれて こゝかしこ さだめなく とび散らふ 落葉かな  

文語調の調べがすうっと心に染みこんできます。この落ち葉をかき集めて土を混ぜたらいい腐葉土になるなあ、などと思っているようじゃあ、詩魂の欠片もありませんな。

辻堂駅前のTSUTAYAで久々にDVDをレンタルした。レジでTカードの提示を求められたので、バッグの奥をがさごそ探し、出てきたカードを差し出した。ところが、カードは有効期限が切れてから2年も経っていた。と言うか、ここしばらくはゲオを利用していたから、TSUTAYAではTカードがないとレンタルできないことをすっかり忘れていた。それにしても、有効期限が切れたカードを2年も持ち歩いていたことに我ながら驚く。で、新たにカードを作り直し、甲子園出場を目指す名門高校の補欠部員にスポットを当てた「ひゃくはち」を含む5作品をレンタル。踏み込んでさくりと甘き落葉路(あ)

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