いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

朝の団栗拾い

伊豆で孫の世話。朝6:00、孫を連れて散歩に出かける。いつもの散歩道は踏切横のコンビニまでの坂道で、コンビニでアイスクリームを食べて急な上り坂を戻るというパターンなのだが、今日は逆コースを選んだ。こちらは西瓜の名産地の田中山へ通じる緩やかな上り坂が続いていて、坂の途中に栗林があるのを知っていた。孫が来た時にそこで栗拾いをしようと、前々から狙っていた場所である。孫たちには団栗を拾いに行こうと言って誘いをかけた。やだ、アイスがいい、と言うかと思いきや、二人とも団栗を選んだ。団栗に白粉塗って、笑った顔や怒った顔を描いてみようと提案したのが効いたのかもしれない。家を出て少し歩いたら、早速、団栗が大量に落ちている場所があった。目指す栗林よりもだいぶ手前である。乾いた側溝やその上の傾斜に、ツルンと皮が剥けたもの、衣からちょこんと顔を出したもの、まだ衣にすっぽり包まれたままのものなど、様々な格好をした団栗が拾いきれないくらい落ちていた。見ていると、上の孫は殻付きの団栗を、下の孫娘は殻の取れたツルンとした団栗を選んで拾っていた。殻が二つ繋がった団栗で、一つはちょこんと顔を出し、もう一つは中身がすぽっと抜けたやつを掌に載せ、ほら雪だるまみたいだねと孫娘の袋に入れようとしたら、いやだそんなの、と力強く跳ね返された。孫娘には孫娘なりに描く絵があるらしい。

一頻り団栗拾いを楽しんだ後、3分ほど緩やかな坂を上る。坂の左斜面が栗林になっていて、右側の下り傾斜に3軒ほど住宅が建っている。南向きで日当たりは抜群だが、ここからだと丘の陰になって富士山は見えない。朝日の差し込む栗林に踏み込んだら、はち切れそうな栗の実が至るところに落ちていた。さほど期待はしていなかったが、思った以上の収穫に孫の顔もほころぶ。カミさんの顔もほころぶ。茹でたてのほこほこの栗をいただいて、たっぷり秋の味を満喫しました。ほこほこと笑みこぼれ落ち秋光る(あ)

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