いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

千本浜の流木

この冬はペレットストーブを置こうと考えている。沼津にその販売代理店があるというので、とりあえず話だけでも聞いてみようと思ってバイクで出かけた。伊豆半島の西海岸沿いの414号線を走って40分ほどで東海道線のガードを潜る。この414号線は沼津から下田まで半島を縦貫する幹線道路で、天城峠はこの道の下田に向かう途中にある。道幅が狭いわりに大型トラックが我が物顔にビュンビュン通るので、バイクで走るのはちょっと怖い。東海道線を潜り抜け、沼津学園前を通って国道1号線に出る。交差点を左折して、千本浜方面の標識が出たところで左折する。ネットの案内によるとこの辺りだと思われる箇所を行ったり来たりしたが、それらしい店舗が見当たらない。まあ、今回は是非とも話を聞きたいというほどの強い思いでもなかったので、あっさり引き上げることにした。

再び東海道線のガードを潜って千本浜へ向かう。50台ほど止められる駐車場は、平日にもかかわらずほぼ満車状態。どういうこと? 特に何か気の利いた施設があるわけでもない、ただの石ころだらけの海岸なのに、なんで? 投げ釣りをしている人が数人いたが、それ以外は何だかボーッと海の遥かを見るともなく見ている感じ。一人だったりカップルだったり4人の女性グループだったり。背景に富士山を仰ぎ、何千本あるか分からない松林に潮風を聴きながら、どこまでも深く青い海を見つめる。それだけで十分。自分を包み込む名画のような景色の中に身を委ねることで心の癒しを感じるのかもしれない。足元の小石を拾い上げて海へ投げ込む。そのことに何の意味があるわけでもないが、なぜかそうしたくなる景色が千本浜なのだ。

浜には大量の流木が流れ着いていた。その中から形のいいものを20本ほどいただいてきて下駄箱の上に置いてみた。ぼろ家の主に似て、何やらすっとぼけたポーズになった。海の青松の緑に白い富士(あ)

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