いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

沼津の千本浜

新しい勤務地に初出勤。朝の打ち合わせで職員に紹介される。4月に神奈川から伊豆に来て、伊豆から神奈川に通っていると挨拶したら、後で、神奈川から三島に通っているという人から声をかけられた。三島の前は御殿場に勤めていたという。静岡県東部は神奈川からの通勤圏内なんだね。その人は東京に出るよりも浜松の方が遠いと言っていた。そうかもしれない。

三島駅北口を出てすぐのところに大岡信ことば館がある。ちょいと覗いてみようと職場の帰りに立ち寄ったがあいにく休館だった。そう、この手の施設は月曜が休館日。私の勤務も月曜日。見るなら別の曜日に改めて足を運べってことだ。そういえば来週は月曜が敬老の日で休日だから、翌日火曜に月曜の日課を移すと言っていた。火曜なら入館できるかな。いや、月曜が休日の場合は火曜が休館になるんでした。やっぱりダメだ。

ことば館が休館なので、沼津へ出て井上靖の自伝三部作に出てくる千本浜を見てみることにした。途中、これも作品によく出てくる狩野川に架かる御成橋に立つ。そこから2本西側の通りを浜に向かって歩く。吹く風は秋だが、射す日差しがまだまだ強い。千本浜の松林の手前にとんかつ屋を見つけた。もしかしたら、ここが洪作に思いを寄せたれい子のとんかつ屋かもしれない。よし、ここで昼食を摂ろうと思って店に入ろうとしたら、入口ドアに準備中の札がぶら下がっていた。う〜ん残念。それにしても、洪作が通った旧制沼津中学が今の沼津東高校と同じ場所にあったとしたら、千本浜までは随分な距離ですぞ。作品では、浜に向かうのに東海道線を越える場面は出てこないから、当時の旧制沼津中学は沼津駅の南側にあったのかもしれない。それとも、『夏草冬濤』では三島から沼津まで徒歩で通学していたとあるから、それくらいの距離は平気で歩いていたのだろうか。幾たびも乗り越し始発待った駅(あ)

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