いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

保養施設の思い出

流木を拾いに出かける。引地川沿いのサイクリングロードを通り、いつもなら稲荷橋を右折して134号線の地下道を潜るのだが、今日はそのまま川に沿ってママチャリを走らせた。小学校の校舎と川の間の道を抜けて134号線に架かる鵠沼橋に出る。稲荷橋と鵠沼橋の間にもう1本小さな橋があって、それを竜宮橋という。その橋の近くの護岸から、上半身裸で釣り糸を垂れている人がいた。釣れている風には見えない。どちらかといったら釣りをしているというよりも、肌を焼くついでに釣り糸を垂らしているといった感じだ。川面では、その釣り人を嘲笑うかのようにボラがあちこちでジャンプしていた。

鵠沼橋の西側に消防の派出所があって、その隣がかつて県の保養施設があった場所だ。今は一般住宅が建っている。茅ヶ崎に勤めていた頃、よくこの保養施設で泊の宴会を行ったものだ。スペシャルドリンクと称した怪しい酒をポリバケツに作り、それを柄杓で汲んで暴飲した。そういうことを好んで取り仕切る人が当時の職場にいて、すきやき鍋をつついてはスペシャルを呑み、スペシャルを呑んではすき焼きをつついた。途中で肉がなくなると2階ベランダの非常階段を下り、近所の肉屋に買い出しに走ったりした。目の前は鵠沼の海岸で、その向こうに江ノ島と、右の沖に烏帽子岩が見える絶好のロケーションだったが、宴会は夜だし、朝だって出勤ギリギリまで寝ているから、そんな景色なんか見ちゃいない。そうそう、そういえば、宴会の翌日は保養施設から出勤したんだった。なんと無謀な呑み方をしたものよ。

河口付近ではキャンプテントを張ってバーベキューをしているグループや、ビーチバレーをしているグループが夏の最後のバカンスを楽しんでいた。焼けた砂弾ける肌の汗滴る(あ)

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