いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

狩野川能取り止め

今日は韮山の守山八幡宮で狩野川能が催される日。前から楽しみにしていた。小田原の孫を預かる日にもなっていたが、カミさんが私の我儘を聞いてくれて、伊豆で孫の世話をすることになった。朝、小田原で孫たちを車に乗せて箱根を越える。小田原で黒く見えていた富士山も、三島では乳白色の雲にすっぽり覆われて全く見えなかった。久々の伊豆から見る富士を楽しみにしていたが、残念。もっと残念だったのは、狩野川能の舞台が、荒天のため長岡総合会館のホールに変更になったこと。FMいずのくにで会場の変更を知ったが、放送でアナウンスがあった頃は、風は多少強く吹いていたものの、雨はまだ降ってはいなかった。それが夕方近くになって、青空を残したままぽつりぽつりと雨が降りだした。そのうちざっと降りだして、降りだしたかと思うとぴたりと止む。雨が吹き込むといけないので、2階の窓を閉めようと階段を上がったら、天城連山に虹が架かっているのが見えた。孫たちを2階に呼んで、しばし虹の鑑賞会。

虹も消えた頃、雨脚も強くなってきた。能を見に行くことが最優先の目的ではあったが、雨の中バイクを走らせるのも億劫だったし、カミさんの私に当たる態度もどこかしらツンツンしてきたし、これは、孫たちの世話を私一人に押し付けて、あんたって人はそれでも自分の好き勝手にするのね、という心と読み、能に行くのを取り止めることにした。般若の面のように角が生えては敵わない。

孫のリクエストで、前回同様、6畳和室に蚊帳を吊る。今回は、前回のような気の昂ぶりはなく、静かな眠りに入っていった。眠りに入ったところで気がついた。いけね、習字を書かせるのを忘れた。般若の面真夏の闇を睨みけり(あ)

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