いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

百年食堂のそば

昨日の続き。

高校で同級だった友とワ・ラッセを見学。友の奥さんも一緒。二人で買い物予定だった日曜の午前を、私が横入りして邪魔する格好になってしまった。申し訳ない。館内には実際に運行された5台の大型ねぶたが並べられ、頭とか手足などがどのように作られているかが分かるようなパーツも展示されてある。私たちが入った時、ちょうどねぶた囃子の実演が始まった。屋外と違って音が逃げないから、音響は相当な迫力で覆いかぶさってくる。マイクを持った案内の方が、小さなお子さんは太鼓の音を怖がって泣いたりすると説明していた。驚いたのは、手振鉦を鳴らしている囃子手に、5歳になるかならないくらいの幼児が混じっていたこと。大人に負けずしっかりリズムを取っている。微笑ましくもあり、ねぶた囃子の将来の担い手として頼もしくも感じた。

ワ・ラッセの館内の食堂で昼食を済ませ、友夫婦と別れる。夕方の帰りの新幹線まで時間があったので、青森から弘前に出て、映画「津軽百年食堂」の舞台となった三忠食堂に行ってみた。駅から歩くこと15分、えっ、こんなとこに? という場所にその食堂はあった。昼食を済ませたばかりだし、外から写真を撮るだけで済まそうと思ったが、もう二度と来ることはないかもしれないと思い直して暖簾をくぐった。店内のあちこちに、映画に登場した俳優の写真が貼ってある。この手の趣味はあまり好きではないが、まあ、仕方がない。目をつぶって津軽そばを注文。530円。ご主人が「どこから来たの」と尋ねながら、イワシの焼干しを載せた小皿を差し出す。神奈川から来ました、と津軽弁で答える。ん? てな顔をされたので、もともと青森の人だけど、昨日クラス会があってこっちに戻ってきました、と付け足す。ご主人は津軽そばを紹介している雑誌を持ち出してきて、イワシの焼干しの説明をする。普通の煮干しは頭と内臓があるが、焼干しはそれらを手間ひまかけて取り除いてあるので苦味がないのだ、と。私も小さい頃よく食べていたので知っている。カリッと噛んで昔の味を楽しんでいたところへ、そばが運ばれてきた。早い。注文してから3分も経っていない。津軽そばは、茹でたのを一日寝かしておいて、それを温めて出すのだそうだ。なるほど、それで早いのね。昼食の醤油ラーメンが胃に残っていたが、さっぱり味の汁が美味しくて、残さずがっつり飲み干しました。百年のつゆ飲み干して夏盛ん(あ)

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