いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

ミズという山菜

昨日一緒に高校の同期会に出席して3次会まで飲んだくれた昵懇の友が、私の泊まったホテルまで車で迎えに来てくれた。昨日の酒席で翌日の予定を訊かれ、父母の墓参りをする予定だと言ったら、それなら車で連れて行ってやるという話になった。墓へ向かう途中のコンビニで線香を買う。線香の隣には、ちゃっかりマッチも置いてある。さすがコンビニ、手抜かりがない。そうそう、墓参の線香に点ける火はやはりマッチじゃないといけません。コンビニの戦略に乗ってマッチに手をかけようとしたら友が止めた。ライターがあるから買わなくていいと。いや、今どきマッチを売っているなんて珍しいと思っただけで、まあ、線香に火がつけば、どっちだっていいんだけどね。墓前に線香を立て、「父さん母さん、来たじゃ。…今度来る時はいづになるが分がらねども、もしがしたら、こごさ入るごとになるがも分がねはんで、そん時は宜しぐ」と簡単な挨拶。

青森駅の隣に、常時ねぶたを展示する施設が出来たことは知っていた。「ワ・ラッセ」という。でも、まだ中に入って見たことがないと言ったら友が連れて行ってやると言う。持つべきは呑兵衛の友、ありがたいねえ。で、青森で買い物をするという友の奥さんを浅虫温泉駅で拾って「ワ・ラッセ」に向かう。途中、スーパーで「ミズ」を買う。1束198円の3束で594円。「ミズ」というのは、植物名をウワバミソウといって、木立の陰や湿地帯に群生する山菜とのことだが、私が目にするのは地元のスーパーや市場で売られているミズで、生えている場所は見たことはない。岩木山麓でよく採れるという話だ。形状はフキに似ていて、食するとやや粘り気があり、シャリシャリとした歯ざわりが涼を呼ぶ、夏限定の山菜である。身欠きニシンと味噌和えにすると酒のツマミに最高。この一品だけでビールがぐびぐびいってしまう。関東では絶対にお目にかかれない珍味である。売っていると思った浅虫の市場にはなくて、訊いたら生産者が今日はお休みで、それで店に置いてないとのこと。旬の季節が終わったわけではないらしい。ならばと他を当たったが、2店目も3店目もない、ない。友も、ないとなれば俄然欲しくなってくる、よし絶対に探してやると鼻息荒い。ありがたいことです。たかがミズのためにこんなにまでしてくれるなんて、本当に申し訳なく思っています。4店目でようやくゲット出来ました。持つべきは、鼻息の荒い友ですな。鼻息の荒い竹馬の友の夏(あ)

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