いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

毎日が夏休み

昼、散髪に行った。先週行った時は夕方だったので店の外まで列をなしていたが、さすがに今日は真昼とあって、待たずに散髪できた。台に乗って髪を切ってもらっていると、前の大きな鏡に4、5人の小学生の集団が映った。店に入るタイミングが少し遅かったら、この集団の後に並ぶところだった。危ない、危ない。それにしても、何も集団で散髪に来ることもなかろうに。ん? なんでこんな時間に小学生がいるんだと思ったら、今日から夏休みに入っていたんだね。そういえば、小学校の時の夏休みの初日って、何物にも代えがたい開放感があった。自分の好きなことが思う存分できる気がした。毎日のように海へ出かけて行っては素潜りで貝を採り、浜辺で焼いて食べたり、畑で掘ったジャガイモを海水で煮て食べたりした。あのジャガイモの塩加減は絶妙だったなあ。またある時は、ニホンザリガニが棲息する川の上流でキャンプをし、真夜中の豪雨にテントごと流されそうになったこともあったっけ。夏休みの宿題を放ったらかして、そんなことばかりやっていた。ほとんど『しろばんば』の世界ですね。といっても、『しろばんば』の洪作少年は、町の中学に入るために夏休みも一所懸命勉強していたのだけれど。小学校最後の夏、母の勧めで海水浴をしに三津の親戚を訪ねて行く洪作が目にした風景は、こんな描写になっている。「洪作には三津という部落は充分美しく見えた。長岡から一里の山道を歩いて、小さいトンネルを抜けて、最後の坂を下って行くと、いきなり真夏の陽に輝いている青い海と、その海ぎしにごちゃごちゃと詰まっている小さい家々の固まりが見えた。そこが三津の部落であった」。多分ここから見た景色だろうなという場所で、漁港の堤防を下見した帰りに一枚撮ってきました。好きなこと今毎日が夏休み(あ)

f:id:jijiro:20130719104654j:plain