いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

古着の再利用

朝から雨の降り頻る一日だった。少し小降りになったところで、ようやく芽を出したゴーヤの苗を畝から軒下に移植した。軒下には既にネットが張られていて、左半分を朝顔の苗が陣取っている。空いていた右半分にお待ちかねのゴーヤが加わり、洋間の縁側は夏本番を迎え討つだけとなった。昼飯を買いに行こうかどうか迷ったが、雨が止みそうになかったので、買い置きのインスタント焼きそばを作って食った。これが生意気に469kcalもしやがる。と文字を打ちながら、グラムはg、メートルはm、なのにカロリーはc、ではなくcalとキーを3回叩かなくちゃいけないのは、大した手間じゃないけど、やっぱ手間です。昼食後は、段ボールに仕舞ってあった古着の縫い目を解す作業に取り掛かる。この古着は、タペストリーかパッチワークか、何かそんなのを作ってみるのもいいかなと思って買っておいたもの。古着を解しながら倩思ったことは、着物の随所に施された縫製の巧みさ。全部手縫いだものね。着物一枚仕上げるのに、どれほどの手間がかかっているか知れやしない。無駄口も叩かず、音も立てず、ただ黙々と針を動かす。一針一針、どんなことを思って針を運んでいたんだろう。そんな名もないプロたちが鍛錬重ねて縫い上げた貴重な数々を、容赦なくベリベリ解すんだからなあ。何だか気が引けてしまいます。ただ、不用品としてゴミ焼却されるよりは、こうして新しい形で生まれ変わる方が古着にとってもいいのかな。そう、自分を慰めたりもして。古着に染み込んだいろいろな匂いを嗅ぎながら、そんなことを思った雨の午後でした。雨の日は感傷めいて困ります(あ)

f:id:jijiro:20130621044302j:plain