いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

雨雫宿し若柚子青搾る(あ)

昨日、小田原で孫の世話をした後、カミさんの車で伊豆へ戻って来た。孫たちは伊豆で過ごす時間よりも、小田原で友だちと遊んでいる時間の方が楽しいと思うようになってきた。いずれそういう日がやってくることは判っていたつもりでも、いよいよやってきたと…

尊徳の田の面守るや通し鴨(あ)

小田原で孫の世話をする。午前9時過ぎに孫の家に着いたら、孫はそれぞれの友だちと家の中で遊んでいた。お兄ちゃんは友だちと並んでテレビゲーム。孫娘は友だち二人と鬼ごっこ。これまでは兄妹二人で遊ぶシーンがほとんどだったが、ようやく兄妹を離れてそれ…

梅雨晴れ間老いを自慢と碁石打つ(あ)

【写真】和蒸籠。今週火曜、ヤフオクで落札した。入札者は私以外にもう一人いて、締め切り直前の競り合いになるかと思ったが、そうならなかったのはちょっと拍子抜けのラッキー。送料1,180円は商品価格よりも高かったが、トータルで市販の5分の1程度で手に入…

梔子の咲く坂乙女上り来る(あ)

水晶苑から帰った夕方は、歩数を稼ぐために近所を散歩することにしている。地区の管理事務所前に無人のミニトマト販売所があって、保冷剤の入った発泡スチロールの箱に訳ありミニトマトが100円で売られている(訳ありのワケは形が不揃いということらしい)。と…

雨蛙それでよろしい雨宿り(あ)

朝から雨が降り続いた。昼になっても雨脚が衰えず、土砂災害を警戒せよとのアナウンスがラジオ番組の途中で流れるに及んで、今日は水晶苑へ行くのを諦めた。昼飯は昨日スーパーの安売りで買ってきたカップ麺で済ませる。●清の「どん兵衛 鴨だしそば」。しば…

白雲をぐいと手繰らん青葡萄(あ)

【写真】ぐんぐん伸びるデラウェアの蔓。5月4日↓5月12日↓6月20日↓去年初めて結実したデラウェアが、今年は待てど暮らせど新芽が出ず、4月になってもずっと冬枯れのままだった。ああ枯らしてしまったと、すっかり諦めて蔓を根元からバッサリ切り落としたら、…

子燕の知る青い川青い空(あ)

田京の「大連」でランチを摂ったあと、大仁の水晶苑へ向かう。月曜はこのパターンになりそうだ。何せ月曜は650円のランチが520円で食える。だから私は「大連」へは月曜しか行かない。通常の650円だってそれほど高い値段だとは思わないが、同じランチを20%オ…

川風を入れて碁打ちの夏座敷(あ)

私が見るテレビ番組は決まっている。サッカー日本代表の試合生中継、日曜のNHK大河ドラマ、同じく日曜のNHK杯テレビ囲碁トーナメント戦の3本である。そう言うと、ニュースとか天気予報とかは見ないの? とよく訊かれるが、ほとんど見ないと答える。ニュース…

三味の音のふと止み紫君子蘭(あ)

水晶苑の囲碁サロンにデビューしました。昨日、白髭氏が「だいたい午後1時頃に集まって碁を打ち始める」と言っていたので、それより少し前に水晶苑に着くように家を出た。ランチを外で食べようと思ったが、どこも混んでいそうな時間帯だったので、昼飯は買い…

時に憎まるることあり夾竹桃(あ)

水晶苑の風呂場でトリを務めるのは、これまでアマデウス3時半氏と決まっていたが、今日は違った。3時半氏より後に入って来たのは、顔に立派な白い頰ひげを蓄えた仲代達矢ふうの人である。私もこれまで何度か一緒になって顔だけは知っている。で、その人が湯…

陰あれば陽もありぬべし梅雨の蝶(あ)

【写真】クロヒカゲ。朝、ゴミを捨てに行く坂の途中で羽を休めていた。家に帰ってネットの図鑑で調べ、羽の模様から最初はジャノメチョウだと思ったが、ジャノメチョウの時期は7月〜9月とあって、飛ぶ時期が若干早い気がした。で、よくよく見ると羽の模様と…

実梅の臀ほんのりとして色香(あ)

このところ毎日絵を描いている(模写だけど)。気がつけば6時間ぶっ続けで描いていることもある。そこまで描けばさすがに疲れる。が、それはどちらかといえば心地よい疲労感とでもいうべきもので、むしろ充実感があって晩酌も進む。絵筆を持っている間は絵の…

網戸して夕風もまた家の中(あ)

カミさんは10時半に戻って行った。今回、カミさんにも水晶苑の利用を勧めたが、気乗りがしないふうだった。150円だよ、12回まで無料の券がもらえるよ、と言ったがだめ。どうも「高齢者◯◯」という呼び方をする施設を利用することに抵抗があるらしい。でもまあ…

矜持あり古き模型に梅雨の蝶(あ)

朝早くから北隣さんにお客さんがあって、賑やかな話し声が聞こえてきていた。そのお客さんが帰った後、奥さんが家に顔を見せた。梅をもいだからちょっと来て、と私を呼ぶ。呼ばれるまま隣に行くと、玄関にもいだばかりの梅が大きな袋にたくさん入っていた。…

緑陰は源の水湧くところ(あ)

正午過ぎ、カミさんが伊豆へやってきた。小田原に寄って孫を連れて来ようと思ったが、孫はミニバスケの試合があるとかで一人でやってきた。それなら始末に困っていた粗大ゴミを運べると思い、これ幸い、ゴミ処理センターまで行ってくれるかと頼んだら、「車…

花栗や富士もにほひの中にあり(あ)

しばらく釣りに出かけていない。沼津・木負のボート店も多比の釣具店も、5月に下見に行ったきりだ。それは、一日のうちで絵に費やす時間が俄かに増えたから。特に絵のモチーフが「建物」や「町並み」になってから倍に増えた。朝4時に起床し、コーヒーを飲み…

梅雨晴れ間自家ママレードやや苦し(あ)

6月に入ってから毎日絵を描いている。描けば描くほど力量のなさを痛感する毎日で、もっと上手く描きたい、上手く描くにはどうすればいいんだろうと試行錯誤の繰り返し。だから仕事がなくて一人家でぶらぶらしているようでも、全く退屈しない。それに、水晶苑…

紫陽花の雨受けて白青み帯ぶ(あ)

昼、炊飯ジャーでご飯を炊く。カミさんが伊豆へ来た時は必ずご飯を炊くが、私が一人でいる時は、まずご飯を炊かない。朝は食パン、昼はカップラーメンか外食、晩は晩酌のつまみで腹を満たす。しかし、今日は違った。朝から雨が降っていて、バイクで濡れてま…

夏蜜柑煮てほこほこと隣まで(あ)

【写真】甘夏マーマレードができるまで。一周十字に切れ目を入れて皮をむき、皮を3mmほどに千切りする。千切りにした皮を、我が家でいちばん大きな鍋に入れ、水をひたひたに入れたら、こんなになってしまった。この鍋では甘夏8個が限界だったな。皮を煮てい…

夏茱萸や食めば津軽の野は遠く(あ)

昼、市役所でマイナンバーカードの申請をする。今年3月の確定申告の際、自宅パソコンからの申告は従来の住民基本台帳カードが使用できないことが判り、焦った。そのことをブログに書いたら、親切な読者の方から、今はマイナンバーカードを使うのだと教えてい…

枇杷酒やもう半年を淡々と(あ)

昼食後、木によじ登って枇杷を収穫した。最初は梯子を木の股にかけて登ろうとしたが、手頃な木の股がない。そこで、梯子の先端を細い枝に引っ掛けて登ったら、中段まで登ったところで先端がずるりとずれて梯子が枝から外れそうになった。こりゃダメだ、梯子…

草陰の枇杷に草刈せがまるる(あ)

ミニ菜園のナスとキュウリに水やりをしていて、菜園脇の草陰に枇杷の実が数個落ちているのに気がついた。枇杷の実は毎年生るけれど、今年ほど大量に生ったのを見たことがない。水晶苑で看板氏に枇杷の生り具合を話したら、今年は当たり年かもしれないと言っ…

燕子も聴くや駅舎のモーツァルト(あ)

今日、看板氏に私の名を名乗った。4月下旬に知り合いながら、名乗るタイミングを逸していた。6月に入って、遅ればせながらの名乗りである。例によって私と看板氏がラウンジで話をしていると、そのテーブルへすっと寄ってきた人がいた。年恰好は80前後だろう…

川蜻蛉翅擦り切れて舞終る(あ)

水晶苑を利用するようになってから、あやめ湯へ行く機会がめっきり減った。人情溢れるあやめ湯はとても魅力的ではあるのだが、水晶苑があやめ湯の半額で入浴できるとあっては、どうしても半額の方に足が向く。毎日温泉に入るとなれば、それもやむを得ない。…

巣燕の軒や碁石の音渡る(あ)

6月に入った。無職の生活を2ヶ月やってきて、そろそろ財布の中身も心細くなってきた。「金は天下の回りもの」と言うけれど、そんなのは多少の稼ぎがあるから言えることで、稼ぎがない人のところには金は回ってこないんだなということがよく分かった。金は貯…

鈴なりの小枇杷大きく空を吸う(あ)

【写真】庭の枇杷。2階デッキから撮った。光学2倍ズームで撮ったのを、さらに編集で拡大したので、全体がぼやけた写真になった。孫が遊びに来ていた土日は青い実もだいぶ混じっていたが、今日見たら、ほとんど橙色に熟している。たった3日しか経っていない…

冷蔵庫の水湯の汗いや増せり(あ)

午前中、大場の病院で定期検診。血糖値はやや高めだったがHbA1cは前回より0.2ポイント下がった。血圧は正常、体重もおやつを食べ始める前の体重に戻った。病院は内装が新しくなっていた。といっても受付窓口が少し広くなったのと、診察室の中にあったトイレ…

乙女の香紅に透かして白躑躅(あ)

【写真】庭のツツジ(関寺と峰の松風)。関寺(和名の語源については不詳)。峰の松風(何とも雅な名。しかし和名の語源についてはこちらも不詳)。庭のツツジの写真は5月22日(月)のブログにキリシマツツジを載せた。実は庭にはもう2種類のツツジが咲いて…

青通草もうしばらくは揺れちんちん(あ)

孫の世話2日目。朝、孫が起きて来る前にブログを片付けようと思っていたら、私の寝過ごしと孫の早起きが重なって、孫娘とほぼ同時に起きてしまった。その気配を察してお兄ちゃんが続けて目を覚ます。時計は4時半を少し回ったところ。この時点でブログのアッ…

オレンジの茱萸は幼きままの野の(あ)

伊豆で孫の世話。午後2時近くになって、カミさんの車で孫たちがやって来た。私は昼を孫たちと一緒に摂ろうと思い、何も食わずに待っていたのだったが(朝も寝坊して食ってない)、2時近くになっても到着しないので、買い置きのレトルトカレーで先に腹を満た…

海南風沖白波は橋の上(あ)

30年以上通っている歯医者の勧めでマウスガードを作った。歯医者は茅ヶ崎にある。茅ヶ崎に勤めていた時に同僚から紹介してもらった歯医者で、院長先生は「むらさきに菫の花はひらくなり人を思へば春はあけぼの」の歌が教科書に載る歌人の実弟。今は院長先生…

図書館の書架覗きをり山法師(あ)

【写真】図書館の駐輪場に咲くヤマボウシ。駐輪場にバイクを駐めようとしたらツツジの上に白い花が咲いていた。他の2箇所にも同じ花が咲いている。この時期に咲く白い花って何だろう。早速アプリ「花しらべ」で花を接写して調べたら「ハナミズキ」と出た。え…

俯ける少女の気もて紫蘭咲く(あ)

【写真】シラン(紫蘭)。大仁公民館前の広場の脇に咲いていた。散歩で中央図書館に寄った帰りに、隣接する公民館の広場を抜けて気づいた。日本の関東から沖縄、台湾、中国に自生するラン科の植物だそうな。うつむいたように咲く感じが愛らしい。雑草に混じ…

五月闇奈辺睨むや仁王像(あ)

【写真】蔵春院山門の阿形像と吽形像。蔵春院は昭和22年の火災で全焼し、昭和53年に新たに落慶をみたという。その時に仁王像二体を日本の仏師でなく中国に発注したらしい。一見古そうに見えるけれど、その歴史は浅い。しかも中国の人に頼んで相場よりも安く…

訪へる人なき庭の躑躅かな(あ)

田京駅から三島寄りの踏切の角に「長谷の杜」という看板がある。「ちょうこくのもり」と仮名がふってある。普通「ちょうこくのもり」と言えば箱根の「彫刻の森」を思い浮かべるが、「長谷の杜」は箱根のそれにあやかって付けた名称なのか、それとも「ちょう…

片蔭に歌ふリンゴの樹の下で(あ)

午前8時から地区の清掃に参加する。清掃作業に参加するのは今回が初めて。これまでは自治会費(月1,000円)だけ払って地区の催しには一切参加してこなかった。しかし、この4月からは晴れて伊豆の国市民となり、地区の催しにはぜひ参加しようと前から決めてい…

貸しボート沖汐風を連れ戻る(あ)

【写真】木負(沼津)の貸ボート店。ふと、ボート釣りはどうかと思った。思ったらじっとしていられなくなって、気がついたら木負までバイクを走らせていた。木負には貸ボート店が二軒ある。一軒は堤防の駐車場の隣にあることはこの前行って知っていたが、そ…

生前の母ほらそこの花あやめ(あ)

大仁の「力亭(ちからてい)」にラーメンを食いに行った。ずっと気になっていたラーメン屋である。気になっていたのは、店が、えっ? こんなとこに? という場所にあったから。線路沿いで、住宅地の袋小路のような場所に店は建っている。修善寺に勤務してい…

スカーフの嫗や初夏の釣具店(あ)

【写真】多比港(沼津)前の釣具店。一昨日(5/16)、木負堤防の下見をした後で多比港にも寄ってみた。そうしたら港の真ん前にこの釣具店があった。店に入ると来店を知らせるテャイムが鳴り、奥からおばあさんが出て来た。ここへ来るのは初めてだと前置きし…

夏めくやローカル線の赤幟(あ)

【写真】今度行く予定のラーメン屋。大仁駅より修善寺寄りにちょっと行った線路脇にある。修善寺に通っていた時に電車から見てずっと気になっていたラーメン屋。今日、水晶苑へ行く前にここで昼を食べようとしたのだが、入口に「準備中」の札があった。行っ…

堤防に竿しなれるや薄暑光(あ)

シロギス釣りをやろうと道具を揃え始めたらクーラーがないことに気づいた。カミさんが引越の荷物整理で捨てたに違いない。まだ十分現役で使えたのに、惜しいことをした。私が、クーラーを捨てないように言わなかったのがいけない。それで、シロギスを釣るに…

天麩羅のため再びの鱚の竿(あ)

【写真】天ぷら盛り合わせ。昨日の晩酌のおかずはキスをメインにした天ぷらの盛り合わせ。カミさんが伊豆に来るに当たって天ぷら用のキス三枚おろしを用意していた。スーパーで安く売っていたから買って来たと言う。カミさんは私が買った電気フライヤーを、…

菜園のジャングルジムを黒揚羽(あ)

昨日、小田原で孫の世話を終えて伊豆へ戻る車中、カミさんに、学童の日々雇いの話があって受けることにしたと告げた。そうしたら、果たして「あら、良かったわね」と来た。すかさず「良かねえよ、まる1ヶ月働いたって5万いくかいかないかくらいにしかならな…

ブレボー子無垢の緑雨に飛び込めり(あ)

今日は小田原で孫の世話。田京駅7:20発の上り電車に乗り三島で熱海行きに乗り換える。この熱海行きがJR東海ではこれまで乗ったことのないような豪華な電車で、ちょっと得をした気分。小田原駅で小田急線に乗り換える時、iPhoneのSuicaで改札を通ろうとしたら…

新緑や夢浮橋の道しるべ(あ)

午前10時を少し回ったところで散髪に出かける。前回の散髪が3月24日だったから約2ヶ月ぶり。散髪に行くのは大体このペース。この床屋さんを見つけたのは2年前の4月8日。以来ずっとそこで散髪してもらっている。お父さん、お母さん、息子さんの3馬力だが、こ…

トマト植う訪ふ顔を浮かべつつ(あ)

この3月で辞めた放課後児童教室から電話があった。電話があったのはバイクを走らせている最中で、修善寺のホームセンターに着いてから気づいた。たぶん夏休みの日々雇いの件だなと思って折り返し電話をしたら、果たしてそうだった。電話に出た人は、昨年シフ…

絹莢の天麩羅からり余生軽し(あ)

【写真】絹さやの天ぷらがメインの晩酌。野菜の天ぷらを揚げようと思って、トマトの苗を見に行ったついでに絹さやを一袋(150円)買って来た。ミニトマトは、この量で200円。ほうれん草の胡麻和えもあるが、こちらは、あやめ湯の帰りに寄ったスーパーの惣菜…

小満や古きメニューの定食屋(あ)

【写真】食堂「タカ」。大仁駅から徒歩2分の、旧下田街道へ出る道沿いにある。先日、田京のスーパーで買い物をしたら、入口脇に大仁の観光スポットや食事処を紹介した手作りマップが置いてあった。マップを作った人は同店の従業員の方という。面白そうなので…

木の股も真夏日や虫蠢ける(あ)

昼前にミニトマトの苗を買いに「まごころ市場」に行く。市場には大玉トマトの苗はあったが、ミニトマトの苗はなかった。昨日は萎れたのが4株残っていたが、今日はそれもなかった。売れたか生産者が引き取ったか。店の人に、「ミニトマトの苗は売り切れてしま…

朝顔を蒔くや窓辺に人恋し(あ)

引越荷物もほぼ片付いたところで、『ビッグヒストリー』(明石書店)をもう一度最初から読み返そうと思った。それで図書館へ行ったら、あいにく貸出中。今年1月に図書館に購入をお願いし、返却日までに読み切れなかった。続けて借りようとしたら予約が入って…